言葉

2-712) なんちゃら かんちゃら

大阪弁で
「あの人が、なんちゃらかんちゃら、いうとった」

この、なんちゃら かんちゃらの語源が解った。読売新聞の夕刊の記事によると真言(しんごん)の転用。
丸写しでは芸がないので多少アレンジして転載する。

仏様にお参りするときは、まずご挨拶ということになる。その時唱えるのを〝真言〟というそうだ。
真言、サンスクリット語:マントラ(मन्त्र [mantra])とは、大日経などの密教経典に由来し、真実の言葉という意。転じて仏の言葉をいう。真言は音が重要であることから、翻訳せず音写を用いる。

確かに、我家のお経本も真言は仮名文字で記されている。
真言宗という宗派名の真言も〝真実の言葉という意。転じて仏の言葉〟からだそうだ。

仏様にはそれぞれの仏格に応じて「真言」があり、不動明王さんに対しては以下の真言を唱える。
2-712) なんちゃら かんちゃら_d0092767_875996.jpg

解説に〝真言は音が重要であることから、翻訳せず音写を用いる〟と あったが、挨拶、お呼びかけなのだから音が重要なのだろう。音写のみだから意味はサッパリ分からない。簡約すると〝お不動様、今日は〟ということなのだろうが、「How are you? 実はお願いが・・・」「 I'm glad to meet you .私は・・・・・」という感じで、外国での記者会見みたいだ。肝心の用件は日本語なのだけどそれで良いのかなー。

それはさておき、意味の分からない呪文の最後の音節の『うんたらたー かんまん』が、よく分からないことや曖昧なことを引用をする時に使われた。
それが『うんたら かんたら』『なんたら かんたら』となり、さらに関西では『なんちゃら かんちゃら』に変化したそうだ。

語源のわりにぞんざいな?無礼な?方向に変化しているような気がする。

「アンタもブログで、なんちゃらかんちゃら 書いったとったな」と言われたら、ムッとしそうだ。
「私は、うっちゃんなんちゃんなんて書いてない!」
「私は、ちゃらちゃらしていない!」

しかし「国会の本会議で、政治家が なんちゃらかんちゃら いうとったな」というのはアリだ。
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by ikuohasegawa | 2012-01-29 06:34 | 言葉 | Comments(0)

十や十五連休なんて目ではない。三百六十五連休が始まった私。


by ikuohasegawa