製本&修理:スキル

2-760)筆、ハケをリンスする

日本語は澄むと濁るで大ちがい
 福(フク)は徳(トク)なり フグは毒(ドク)なり
 逃げるハンニン 追うはバンニン
 四四(シシ)は十六 爺(ジジ)は六十
 ハケに毛があり ハゲに毛がなし

ということで、今日のテーマはハケ。
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ボンドは言わずもがな接着剤である。だから容器のフタがくっ付いてしまい、開けるのに難儀することがある。

また、筆や刷毛(ハケ)を使った後は、ボンドをシッカリ洗い落とさないと大変なことになる。
雑に洗って放置すると〝筆棒〟や〝刷毛板〟が出来上がってしまう。それを復旧しようと水につけて揉んだりしごいたりするが、毛は折れ曲がるし毛並びの悪いものになってしまう。

使用後に熱湯で洗うとボンドはほとんど落とせるが、それでも微かにボンドは残る。たいていの場合、次回対面すると毛は団結して反抗的である。
それを一挙に解決する裏技を、ご存知 S口さんから伝授された。

使用後、筆、刷毛をリンスをするのだ。そう、シャンプー・リンスのリンスである。

日本中のボンドを使う皆さん、刷毛であリンス。筆もOK。
リンス (rinse) は、頭髪用の浴用化粧品の一種。洗髪後にリンス剤を使用して髪に馴染ませた後、洗い流すとリンスの中の有効成分(ジメチコン等の油分や陽イオン系界面活性剤)が髪の表面に付着し、コーティングされる。

〝界面活性剤が髪の表面に付着し、コーティングされる〟というのが、ボンドに効力を発揮するのだろう。
リンスを指につけて揉み、髪ではないから洗い流さないで、しごいてそのまま乾燥させる。

リンスというものは素晴らしい。刷毛、筆が団結できないのよ。


2-760)筆、ハケをリンスする_d0092767_20533075.jpg

こんな、刷毛は使っていない。
使っている刷毛は短髪のスポーツ刈り。しかし、イメージ的にはこんな感じなのよ。とにかくサラサラ。

S口さんは、よく、リンスに思い至ったものだ。
私より髪があるからなー。




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by ikuohasegawa | 2012-03-14 05:29 | 製本&修理:スキル | Comments(0)

十や十五連休なんて目ではない。三百六十五連休が始まった私。


by ikuohasegawa