などという手垢にまみれた駄洒落を言う人はいないと思うが、今時どころではなく江戸時代から使われていて、当時すでに進化?させていた。それが〝おもくろい〟という言い回し。
面黒いは江戸時代から下記の相対する二つの意味で使われる。
[1] 面黒いとは面白いを単に冗談っぽく言ったもので、面白いと同意に使われる。一般の人の会話や洒落本ではこちらの意味で使われた。
[2] 面黒いとは面白いの白に対し、対照的な黒ということから、面白くないという意味で使われた。主に俳句や川柳で用いられた意味である。
新明解の記載は以下のとおり。
〝おもくろい〟は、単におもしろいの口語的表現ではなく、(ちょっと)おもしろい という価値基準というか、おもしろさのランクが込められていることになる。
まあ、死語同然だから良いようなものの〝おもくろい〟は、面白いのか、チョッと面白いのか、面白くないのかよく分からない。白黒ハッキリさせて欲しい。
それでは、おもしろい犬と、おもくろい犬です。
ちなみに、大阪方面は「おも ろい」で、白も黒も関係ない。