とりあえず、新明解で【じあたま 地頭】を引くと、『かつらなどをかぶらない、そのままの髪の頭。』と載っている。地は〝地が出た〟と使うように、本来のという意味だろう。
そこへ〝地頭力〟とくれば、当然意味は『かつらなどをかぶらなくても、そのままの髪で頑張る頭の力』かと思ってしまう。
それはさておき、れっきとした【じとう 地頭】、【じあたま 地頭】という言葉があっても、現在ではそれ自体が使われる機会は少ない。
【じとう 地頭】は受験専用状態だし、【じあたま 地頭】は使うシーンを考えても余り浮かんでこない。
無理にひねり出すと、どうしてもこういうことになる。
精巧な高級カツラを話題にしての会話。
「彼は地頭(じあたま)かい?それともカツラかい?」
「そうか、カツラだとすると、彼はずいぶん奮発したねー」
それが、【じあたま 地頭】は『知識の有る無しではなく、持てる知識を組み合わせて解答を導き出す能力』だという。しかし〝地頭を鍛える〟で、私が最初に思い浮かべたのは、岡田副総理である。
この方は、【じあたま 地頭】を鍛えているような骨格をしておられる。いかにも頭突きは強そうだ。
しかし、彼はバレンタインチョコも送り返すというエピソードの持ち主なので、頭は硬い。原理原則で応用力はチョッとというタイプとみた。〝地頭力〟は鍛えていないような気がする。
ということは、本物の堅物ということになる。