この絵本は後で綴じなおすから、一旦バラして作業をするつもりで綴じ糸を切ったが、テープでつながっていてバラせない。テープを切断して折丁ごとに切り離す。次に、ドライヤーで温めながらテープ類を剥がした。案の定、粘着剤が残ってベタベタである。梱包用だから半端な〝ネバ〟では無い。ネバネバ、ネバである。
ここでワンダリックの登場。
ティシュを折り、ワンダリックを含ませて拭いた。思ったほど揮発性は高くない。紙のフチなので敷き紙を敷いて、そちらへ拭き出すようにこすった。
確かに粘りが無くなり綺麗になった。
緑の塀を擦り過ぎて印刷が薄くなった。注意が必要だが、これは使える。シールハガシなどとは比べ物にならない。ワンダリックは驚異の液体である。
私は思い込みが激しい。特に、自分で探し当てたものは評価が高くなるので、多少割り引いて見てもらわないといけないが、驚異の液体と言っているのは私ではない。ワンダリックのボトルにも印刷してあるキャッチコピーなのだ。使い方は研究の余地があるようだが、極めれば相当役立つ。
この後、絵本は綴じ穴の裂けた所を和紙で補強して、糸で綴じ直し寒冷紗を付けて製本することになる。