演目はくも駕籠 と お馴染み舟徳。
くも駕籠とは、悪徳駕籠かきを雲助と言ったことに由来するが、近年、放送では全く演じられないという。駕籠かき→運転手→雲助で、差別用語だという理由だそうだ。 権太楼師匠がマクラで振っていた。
公共電波のお世話にならない寄席では平気なのだそうだ。そう言えば、寄席では、〝〇違い〟 なんていう語彙もよく出てくる。
こんな事件もあった。
1977年、関西お笑い界で人気者であった横山やすしが、乗車したタクシー運転手に対し「お前ら、今でこそ運転手と呼ばれとるが、昔で言えば駕籠かき雲助やないか。」と言い、運転手から侮辱罪で訴えられた。刑事事件としては、大阪地検で不起訴になったが、後の民事訴訟で大阪高裁は、10万円の慰謝料支払いを命じた。
もう一話の舟徳は、四万六千日が背景の季節ネタ。
滑稽もの二話で大いに堪能。