「不愉快な思いをさせたとしたら、お詫びしたい」
させたとしたらというのは仮定であって、事実と認めている訳ではない。その上、「お詫びする」ではなく「お詫びしたい」である。これでは意思を表明しただけで謝っているわけではない。
政治家ではない私は素直なもので、5月12日管理組合の団地総会で頭を下げて謝罪した。
他の住民は全て了解し承認しているにもかかわらず、6年前の大改修工事に不正があったと総会で自論を展開する住民がいる。以後5年間の総会のたびに「議長!」が続いている。
住民の方も「またあの人のあの話か」で、最近は「やめろ!」などと怒声が飛ぶようになってきている。
ずっとこのままという訳にはいかない。決着をつけたいという思いで、昨年3時間ほど面談もした。結局、誤解を解くことは出来ず見解の相違ということで終わってしまった。
今総会を迎えるにあたって、私は謝罪(?)し頭を下げてでも、この件に幕引きをするつもりでいた。謝罪といっても管理組合に不正があったなどと、事実に反する詫びをするのではない。とにかく6年間上げ続けている拳を下させたいのだ。その為には何でもよいから理事長が詫びて頭を下げる。それで決着をつけたかったのである。
毎回、この件で無駄な時間を費やして総会の進行が遅れているし、これ以上言わせておけば、好き勝手言いたい放題の総会という風潮が出来上がって宜しくない。それに、ありもしない非難を言わせ続けると役員の選出にまで影響がでる。ということで積極的に詫びる機会を窺っていた。
総会では案の定、ひと悶着があった後、
「管理組合がどうしたら納得いただけますか」と水を向けたら「けじめがついていない」と有難い返答が来た。待ってたホイ。
「分かりました、けじめをつけましょう。F 田さんがこれだけ長年に渡って主張されるからには、過去の管理組合の対応に何らかの納得しかねることがあったのでしょう。そのことに対して管理組合理事長としてお詫び申し上げます」と深く頭を下げた。
F 田氏の主張の本旨とは違う部分ではあるが、住民の前で謝罪し頭を下げたのだから、「不愉快な思いをさせたとしたら、お詫びしたい」という政治家の謝罪よりは受け入れられると思っている。
この件がおさまったら、他の何よりも貢献度は高いと思っている。
来年の総会で、また持ち出したら怒るよ。F 田さん。
退任したのに、休暇3日目だと、まだこんなことが浮かんでくる。
後遺症。心因性ストレスなんとか・・・PTSDだ。
しかし、来年F田氏は総会でまた「議長!」とやらかすのではないかと心配です。