自らの思いを誤解なく伝えきる為に高橋和己は、無言を表すとき以外に「……」は使っていないことに気が付いてえらく感心したことがあった。別に高橋和己以外でも普通のことかもしれないが、数年前に邪宗門を読み返して強く印象に残っているのである。
反対に「……」を多様し、全てを読者の感性にゆだねる式の小説もある。芝居の台本か?それを書くのが作品だろう。
その「……」なのだけど、これまで〝・(中黒)〟を三連打していた。
それが正しくないことを最近知った。
まあ私的な文章で使う分には別にかまわないのだろうが、正式には〝三点リーダ〟を二マス分使って「……」と書くのが「てんてんてん」の正式な書き方なのだそうだ。
ワードでも【さんてん】で変換すれば【…】と出る。それを二つ続けるのが、正しい〝三点リーダ〟だということだ。【・・・(中黒×3)】で変換しても【…】と出る。
問題は横書きのとき〝三点リーダ〟が中心を外れ下部に表示されてしまうこと。この文も編集画面での入力時に中央にある〝三点リーダ〟が、閲覧画面になると下部に移動している。…
好みの問題で済む話だから、【・・・】でも【……】でも良いのだろうが【…】を中央に表示する方法は無いものだろうか。
この一文も入力画面では中央にある。
ちなみに、リーダとは英語で点線・破線を意味する印刷用語のleaderのことだそうだ。
長い棒線―の引き方もわからないのです。
会社にいたら、ちょっとちょっとで教わったのでしょうが。
やはり、私も使い続けることでしょう。