Wikipediaによると
まあ、軽井沢の北に位置する地を『北軽井沢』というようなものだ。
それなら『箱南』だろうという気がする。しかし箱南町では普通人が読めば「はこみなみまち」。「ショウナンチョウ」とは読めない。箱を『はこ』と読むのは訓読みで、音読みは『ショウ』『ソウ』というらしい。
ということで、箱を止めて函南町に決定。というのは私の推測。
北軽井沢は群馬県なのに有名軽井沢(長野県)のあやかりだと揶揄される地名だが、その、大字北軽井沢は町名だって隣を意識している。群馬県吾妻郡 長野原町北軽井沢だもの。住所の後半は長野じゃないか。
函南町として合併した村にも『田方郡軽井沢』があったというし、横浜にも軽井沢はある。どういうこと?
地名を話題にすると手に負えなくなるので話を函にもどす。
函南・箱根の函に箱。これを解明したい。
大修館漢語新辞典によると、ハコは他に筥、匣、笥などがある。
函 : ①はこ(箱)②文箱。文書を入れる小箱。転じて書状、封書。
そうか、投函っていうのはこういうことだったのだ。和装本を入れるのも函秩といったりする。
筥:①はこ。米などを入れるまるいかご。
福岡にある神社・筥崎宮のハコは関係はあるのだろうか。
匣:①はこ。手箱、ふたつきの小箱。●(逆向きのコ)は方形の、はこの意味。甲は亀の甲、入れたものを亀の甲のように覆い隠す小箱の意を表す。
甲冑の甲も 入れたものを亀の甲のように覆い隠すということだな。
笥:はこ。け。飯または衣類を整理しておくためのはこ。または竹を編んで作る。
タンスのスだ。衣類を整理する箪笥。碁笥もこの字だ。
箱:①はこ。物を入れる竹製のはこ。転じて、広く物を入れるはこ。
本来はこういう差があって書き分けていたようだ。
箱根山の地名由来を調べた
芦ノ湖に落ちていく急な崖は、ハケとかハコ・ホキという地形。また、中央火口丘の火山も急斜面になっている。そこもまたハケとかハコ・ホキという地形だ。
根は峰や嶺だから、その地形を素直に表現した崖のような急な斜面の多い山ということだ。
・・・東京日本橋箱崎がある。隅田川沿いの場所だが、とても崖があるような場所ではない。九州の福岡市箱崎も同じような海岸沿いの平地にある。この二つの箱崎は、崖の意味ではなく、ハ(端)・コ(処)の意味で、中心から外れた地区の意味だ。そういえば博多の地名も那珂川流域の中心地から外れた意味の端(は)方(かた)かもしれない。
北海道函館市も箱地名だ。おそらく函館山の急な崖を見て、ハコ(急な崖)タテ(髙い丘)を想い、函館山としたのだ。
は氏おっしゃる通り、「ハコミナミ」では言いにくいので、音読みの「カンミナミ」としたのでしょうが、それでも言いにくいので、「カンナミ」と縮めて語呂よくしたんじゃないでしょうか。
アイヌ語までは思い至りませんでした。