収録したファックスの文章に引用文が含まれていた。と。
井上ひさし氏は鬼籍の人。
舞台製作過程での井上ひさし氏から担当者への私信なのだから、出典の記載が無くても当然といえば当然。その私信中の引用を『発見するに至らぬままの刊行となりました』ということなのだが、編集者も辛いね。
読売新聞
こうして注意をひいてしてしまうと真剣に読むが、紙面を手に飛ばし読みした時「ウゥン?」
朝日新聞が詫びている?
何故、朝日が詫びるのだ?
白水社って朝日新聞の子会社だっけ?
私の理解力が低下しているのだけど、事実関係がよく解らない。
白水社 / 朝日新聞 で検索すると産経新聞の記事がヒット。
白水社(東京都千代田区)は3日、作家井上ひさしさんの著書「初日への手紙」に他の人の論文が井上さん自身の文章として掲載されていたと発表した。同日、ホームページで「論文の一部であることを発見するに至らぬままの刊行となりました」と編集上のミスを認めて謝罪、在庫分に訂正表を挟むなどの対策を取るという。
平成25年刊行の同書は、井上さんの死去後に白水社が企画、編集。井上さんが東京裁判3部作の舞台制作過程で、劇場担当者に送った手紙や資料から、創造における苦悩などをまとめた。戦争責任問題について考えを述べた部分が、大沼保昭・明治大特任教授が13年に発表した論文とほぼ同じだったという。
朝日新聞が今年1月3日の社説に、同書の当該部分を引用。社説を読んだ大沼さんが自身の論文の一節とほほ同じと指摘し、発覚した。朝日新聞も2月3日の朝刊で「不適切だった」とおわびした。
このほうが格段に解りやすい。
私の理解力が低下しているのだが、
ここを省略したら解らなくて当然だ。と思う。
私も、記事を読んで「なんで朝日新聞がおわびするの?」と思いました。それに至る経緯の説明がスッポリ抜けてますもんね。
私だけでなくて良かった。
私も知りたいので、とりあえず『初日への手紙』を予約しました。