3-11の震災以後、備蓄品の数量が増加してきた。但し、納品業者は空いたスペースに置いていくだけ。誰かが『整理整頓』しなくてはならない。
委員長氏と実施することにした。
このように整理整頓と四文字熟語で使うこともあるが、「整理」と「整頓」の違いは何だろう。
例によって新明解の世話になる。
せいり【整理】
①乱雑な状態にあるものに秩序を与えてすぐ利用できるようにしたり、事がうまく進むようにしたりすること。「問題_」「交通_」「身辺_」。②不必要な要素を省いたり統廃合をおこなったりして新秩序を作り、仕事の能率化を計ること。「行政_」「区画」_「人員_」
せいとん【整頓】〔
頓は乱れるの意。また「つくろう」意と取れば、「整」と同義〕散らかっている部屋や物を片づけて見た目にきれいにすること。
つまり、「整理」には「秩序を与える」とか「省く」という意味が含まれている。だから 「人員整理」といえば退職、解雇、首切りをして新秩序を作るのである。
一方、「整頓」には「秩序」とか「省く」というニュアンスはなく、片づけて見た目にきれいにすれば良い。
とすると、整頓は位置の移動なのだ。
我が身辺も時に整頓をしているが「位置の移動」を繰り返していることになる。
整頓を繰り返していると、整然と並んでいるのは不要品ばかりということも起きてくる。総量は確実に経年増加する。
どこかで整理しなくちゃならぬ。
整理のときは、世に言う『人員整理』を思い浮かべ、涙をもって切り捨て、新秩序を作らなければならない。
そうすると防災拠点の備蓄品は預かり保管しているだけなので、片づけて見た目にきれいに整頓することはできるが、必要不必要を判定して勝手に整理してはいけない。
あくまでも管理しているのは市当局なのだから、勝手に整理することは越権行為になる。
現に、消費期限のある備蓄食料・水などは期限切れ前に市当局(業者)が交換している。
防災訓練などの折に参加住民に配ったら意識も高まり良いのでは?
そうしている自治体もあるようですが、我が横浜市はそうしていません。
『整頓は不要な物の延命策』ってことですね。