言葉

3-428) 若旦那は「おとっつぁん」「オヤジ」と呼ぶ

動画でしか聞いたことがないが、古今亭菊之丞はうまい落語家のようだ。

受賞歴もたいしたものだ。
•平成13年度 NHK新人演芸大賞新人演芸大賞落語部門大賞
•平成19年度 国立演芸場花形演芸会金賞
•平成20年度 国立演芸場花形演芸会金賞
•平成22年度 国立演芸場花形演芸会金賞
•平成24年度 芸術選奨新人賞(大衆芸能部門
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落語協会HPより

こりゃぁ、どうみても若旦那の見合い写真だ。

若旦那は男親を「おとっつぁん」「オヤジ」と呼ぶ。
この「オヤジ」は父親を逆さにした、親父「オヤチチ」が変化したものだろう。

落語『初天神』の金坊は父親を「とうちゃん」と呼んでいる。
武士なら「ちち」「父上」
巡礼は「ととさま」
長屋では「てて親」なんて話していそうだ。

私のうんと幼い頃は金坊といっしょ「とうちゃん」「おとうちゃん」
何歳からと断定はできないが 「とうさん」「おとうさん」と変わった。
もうすこし長じてから「父上」・・・・・・と呼んだことはない。

「チチ」父、父上
「テテ」てて親
「ト」 おとっつぁん おとうさん  ※「とっつぁん」と言うと、そこいら辺の老いた男になる。
「トト」ととさま 
 
漢和辞典を引いても【父】は音読みで 「フ」 訓読みで 「チチ」
「テ」も「ト」も、どこにも無い。なのに、どうして父親は 「テテ」 「ト」「トト」 となったのだろう。全部タ行だなぁ。
頑張ったけれど答えは見つからない。推測できるのは、『訓読み チチ の音変化

ちなみに【母】は音読みで「ボ」訓読みで「ハハ」
「ハハ」母、母上、ははさま
いきなりの カ 。
「カ」おっかさん おかあさん
「カカ」かかさま
こちらも、『訓読み ハハ の音変化』なのだろうか。

とうさん・かあさんは謎のまま。


それでは 船徳 をどうぞ。
この方が若旦那です。
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Commented by saheizi-inokori at 2015-06-29 09:08
年増をやらせるとめっぽう感じが出る噺家ですね。
なんか人気のアナウンサーと結婚したというのがちと癪に障るけど。
かあちゃんからお母さんに切り替えたのは小6だったか、照れ臭かったなあ。
Commented by ikuohasegawa at 2015-06-29 09:50
Saheiziさん
照れ臭かったので「今日から さん と呼ぶ」と宣言しましたねえ。
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by ikuohasegawa | 2015-06-29 04:38 | 言葉 | Comments(2)

十や十五連休なんて目ではない。三百六十五連休が始まった私。


by ikuohasegawa