しかし、page をページと読むのは解るが『頁』はよく解らない。
『頁』は 頂 · 頭 などの部首 おおがい であり、他にも 頃 · 項 · 順 · 須 · 頓 · 頑 · 預 · 領 · 頚 · 頬 ··頼 · ・・・・。
漢語新辞典の【 頁 】には、ケツとは別にヨウという音読みも挙がっていて、=葉。とある。
また、この稿とは関係ないが、ヨウ の下に(エフ)とあるが荷札のエフと関連があるのかも。
確かに・・・と言うと偉そうだが、確かに紙を数える単位として『葉』を用いることがある。
それと音読みを同じくするというところから『頁』に転じて、『頁』をページの意味で使うようになったようだ。おそらく中国でのことだろう。
読みも意味もページ。ページを表す記号といってもよいだろう。
オーソドックスな袋綴じ本の場合、本文紙はいわゆる2ページで1枚。2ページ分の版木を作って摺り中央部分で山折りして本文とする。
その中央折り目部分を柱という。柱は400字詰めの原稿用紙に名残がある。
柱の下部に丁数が記される。
この見開き1枚分を「一丁(いっちょう)」と数える。
中央で折れば2ページ分だが、もともと1枚だから折った状態でも「一丁」と数える。解り難いので一丁表・一丁裏と呼ぶ。略す時は、一(いち)ノ オ・ 一(いち)ノウ 。
製本の『折丁』はここから派生したのだと思う。
ここは、中野三敏著 和本のすすめ(岩波新書)にて確認したが、その中に面白い記述があった。ーーー部分。
その手口は
そのまま「葉」を使って、ページと読ませればいいのでしょうが、そうするにはあまりにも「葉」の文字が一般的過ぎて、絶対にそう読まれないからでしょうね。
その意味では、一般的にほとんど目につくことのない「頁」を当てたのは正解なのでしょうね。
誰がそうしたのか知りませんが、必死になって字を探したことでしょうね。
そういうことです。