此度はまるえさんからネタを頂戴した。断りは入れたけれど許諾は得ていないが・・・。
まるえさん撮影の自動販売機の表示。
「お金が飲まれた」と言うのね。
一度も使ったり聞いたことがない言い方だった。
私も一度も使ったり聞いたことがない言い方だ。「お金を入れて製品が出ない等、万が一のトラブル・・・」と表現できるのに、俗語?スラング?を堂々と表記するベンダーの言語感覚はおかしい。
まず、大修館漢語新辞典の「飲」
参考「のむ」は、現代表記では液体をのむ場合に[飲]を用いる以外は、仮名書き。
確かに「飲まれる」ではジュースか酒を連想するから、固体の場合は仮名書きするのがよいようだ。しかし、ベンダーの注意書きは、仮名で「お金をのまれた」と書いても違和感がある。
「お金をのむ」のは赤ん坊かノミ屋。
ノミ屋というのは競馬や競輪などで、主催者以外の者が胴元となり、馬券や車券を売買すること。法律で禁止されている。
「お金をのまれた」という用法はこの辺りから来ているのだろう。ノミ行為(由来・語源辞典)
本来は、証券売買の違法行為に由来する語。
証券会社が客から受け取った金を取引所に取り次がず自分で売買し、客には委託されたとおり取引したようにみせかけたことから転用したもの。「のむ(呑む)」は懐に入れる意味があり、そこからさらに、自分の懐に「着服する」意味になった。
関連して「吞む」
しかし「呑」は、酒を味わうことなく、㋐のみ下す。まる飲みする。まるで大酒飲み用の酒というネーミングだ。
子供は…昔の子供は、京の都で悪行を働いた大江山の酒呑(シュテン)童子を思い浮かべる。
頼光四天王(渡辺綱、坂田公時、碓井貞光、卜部季武)が成敗した。絵本で読んだ覚えがある。坂田公時は坂田金時で金太郎だ。
酒呑童子といわれるくらいだから大酒飲み。成敗されたときも毒酒を飲まされ泥酔し寝込みを襲われている。
「呑」は 歯でかまずにまる飲みするという字義もあるが、噛まないで「まるのみ」する丸薬、顆粒、カプセルでも無理に漢字を使わないで「のむ」を使ったほうが無難だろうな。
津波にのまれる、雰囲気・気迫にのまれるというのもまた然り。
お気づきかと思いますが、私の場合、酒に限っては「飲酒」という熟語があるにもかかわらず、あえて「呑む」を使っています。(うわばみですから)
話は変わりますが、酒の味わいを表すのに「美味い」とするか「美味しい」とするかいつも迷います。いずれも「美酒」の表現なんですけどね。
券売機のつり銭皿付近に「ガムが無いか注意して下さい」とSuica前は見かけてましたが、あれは盗るですね。
うふ、考えてくれたらいいなと振って話だったので、私の推測を書きます。
「お金がのまれる。」
ATMや券売機などお札がするすると入っていく様子が「のまれる」と表現された。
逆を考えてみます。
券売機でお金が入っていかなかった=お金・お札がはき出された。
このほうが聞く言い方のように思います。
「はく」、「のむ」、対語になっている。
私は昨日はPCを開いていなかったのですが、
C2が私のブログの間違いを直してしていました。
書き間違いをたまに直してくれます。
毎回いくつも間違いがあるのです。
その時にコメント表示OKにしたんですね、私にはコメントが入ってたと言ってこなかった。
はさまも聞いたことがない言い方で、安心しました。
私だけが違和感を覚えたんじゃなくて。
ありがとうございます。
あなたは大酒呑みです。
燗酒のおいしい季節になりました。自己規制をゆるめて2-3本飲みます。
そうだ、ベンダーは「お金を盗られた」と表示すればいいのだ。
許諾なしにネタにしてしまいました。ありがとう。