この日の稿は好みに合った。偉そうだが最近の中では出色の出来栄えだと思う。
この日のネタは、
「編集会議」と称して校長などを集め、検定中の教科書を見せては謝礼を払っていた三省堂。
その三省堂を突くのに、引用したのが三省堂の人気辞典『新明解国語辞典』
とくに【世間知】学校では教えてくれない種類の常識
「いくら教科書の出版会社でも、怪しい世間知まで実演指導で教えてくれなくてもいい」と皮肉られている。
面白い。しかし、よく見るとコラムの約半分は引用文だ。
結局、新明解の語釈が肝だ。そこから【必要悪】【世間知】を選び出したところがお手柄と言えるだろう。
『新明解国語辞典』の特徴ある語釈は、まるでこの日があることを予見していたかのよう。しかし山田忠雄先生も三省堂が自縄自縛のような仕儀に至るとは思ってもおられなかっただろう。
三省堂をからかっているだけでは済まない。
新明解の せんせい【先生】
確かに自尊心はくすぐられる。
先生をひいたことが自業自得。
教室の中では平気ですが、街中をエスコートしているときは、面映く、背筋が伸びます。
このコラムは切り抜いて「不要不急メモ」としてストックしてました。
は氏の場合は、実際に教えているんだから、先生でいいと思いますよ。
普通は、先生と呼ばれて真に受ける人はいません。
国会中継では、麻生さんが質問議員をさかんに「先生、先生」と呼んでいますが、あれは絶対に計算ずくで、私には相手をおちょくっているようにしか聞こえません。安倍さんなんかは必ず「さん」づけですもんね。
ひょっとして、読み間違いが得意の麻生さんとしては、相手の名前を間違えそうになるからかなあ。
この日の『編集手帳』では、私は「吾日に吾が身を三省す」という例の言葉を思い出しましたが、あの三省堂にしてかと思いました。
猛省を促がしたいですね。
目を付けるところは同じなのです。
落語からは「学校では教えてくれない」折々の風情を教えてもらいます。
三省堂は社名変更。猛省堂。