図書館女子職員に代わって、使用頻度の高い私ら(S口氏と)が着装。
断裁機の刃は私の知っている刃物のなかで最も切れる。断裁するときも触れれば切れるから注意は必要だが、刃をセットするときはさらに危険だ。
鋭いことは勿論だが重いので刃は常に押してくるから。
革の作業手袋をして慎重に取り付け、怪我なく終了。
広告用紙を試し切り。
切れ味復活。
この日の修理は、かいけつゾロリが10冊。
症状はページ外れ・・・というより「折丁外れ」
過去にボンド接着で修理してあるが、そことは別の折丁が外れての再修理。図書館からの依頼も「平綴じでお願いします」
まず、折丁の欠落が無いかチェック。
ノンブルは連続している。ストーリーはつながっているからOK。
まず、外れた折丁を元に戻す。ボンドを付けさし込む。
見返しをめくり起こして、本文のノド際から4-5㎜内側に穴をあける。
10冊あるからどんどんあける。
最初の穴は端(
端は天地側から本の歪みを確認しやすい)。本の歪みを正して、それをキープしながら慎重にあける。その穴に目打を刺し固定する。
2穴目は最初の穴とは反対側の端に、同じく本の歪みを正して、それをキープしながら慎重にあける。ここも目打で固定する。この手順ですると残りの穴があけやすくなる。
続いて製本用綴じ糸(太)で平綴じ。10冊あるからドンドン綴じたい。
思いついてクリップで本文を挟み立ててみた。
針は右から左、左から右へ運針できるので綴じやすくなった。
剥がした見返しを貼り戻して終了。
おっとその前に、他に傷みは無いかチェック。
ノドの緩みが3冊、背の天の壊れとセロテープ本を各1冊発見。