来週、信州へ立つ前に修理中の本は何としてでも仕上げねばならぬ。
一か月中断では申し訳ないし、何より気になってゆっくりできない。
仕掛り中の池波正太郎大成 第1巻を仕上げに図書館へ出向いた。
ついでに、平綴じ穴あけ治具を持参。
池波正太郎大成 第1巻は厚さ5cmという大冊。背の中ほど二ヶ所がパックリ割れていた。
前回、背を出してノコギリの切れ目を入れ、タコ糸を埋め寒冷紗を貼っておいたのでクータを貼り表紙に戻した。
プレスして乾くのを待っている間に、手帳のポンチ絵を見て工作。
二つを貼り合わせゲージにする。
二個作ったので表と裏の記念写真。
★は補強部分。これが無いと楽に作れるのだけど壊れやすいからねえ。
うまくできた。
ブッカーをかけていない小学校の本は、表紙角の傷みが多い。
修理としては、傷みをボンドで固め布テープや製本テープを貼るが、そのテープのサイズと貼る位置決めが難しい。それを容易にする角修理用テープゲージ完成。
ゲージの使い方
まず、剥離している角のボール紙をボンドで固める。
重要:初めに見返しの角をめくり起こす。(最後にボンドで貼る)
図書館の本はブッカーをかけてある(角も傷まない)から、見返しはめくれないので過去記事から転載。
こんな感じ。
【 ゲージの使い方 】
ゲージを修理する角に当て、テープを下に滑り込ませる。
注:テープは写真用に大きめにカットしてあるが、ゲージのサイズ(30㎜×50㎜)でOK。
ゲージに沿ってカットする。
ゲージを外すと
裏紙の一部をはがして元の位置に貼る。(ちょっと右へずれた)
裏紙を除き、テープを折る。
注:角の頂点部分は少し大きめにしてあるのでキチンと折り込む。
もう一方も
※この後、テープはきれいに剥がし元通りにしました。
最初にめくった見返しを貼り戻すと、テープが見返しの下に隠れます。