重箱の隅をつつく

3-804) 期日前投票に

期日前投票に行ってきた。
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今参議院議員選挙では、鳥取と島根、徳島と高知が合区になった。
最高裁判決による違憲状態の格差(4.77倍)是正だ。

JIJI.comによると
見えぬ候補、冷める有権者=国政不信もたらす合区【16参院選】
都市と地方の「1票の格差」を是正しようと、今回の参院選から憲政史上初めて導入された合区制度。人口減少の著しい鳥取と島根、徳島と高知の各選挙区が、隣県同士でそれぞれ統合された。
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候補者の肉声を聞く機会を奪われたと感じ、冷めた目を向ける有権者もいる。「切り捨てられた結果だ」。地域の事情より、格差是正を優先した国政に対する有権者の不信感は募る一方だ。

勿論、国政に関与する国会議員であるからの「1票の格差」是正なのだが、その結果「オラが代表がいない」という不公平感を生んでいる。特に候補者を擁立できなかった徳島、島根はその思いが強いようだ。

そのうえ、徳島、鳥取は明治政府により、それぞれ高知県、島根県に統合され、分離運動を経て県となった歴史を持つことを知った。
徳島、鳥取県民は心情的に納得できないだろう。それでも1票の格差是正だからなあ。

妙案を思いついた。
鳥取、島根、徳島、高知にも各1名ずつ定員を定めればよい。(定数削減は別問題)
ただし、その議員の議決権は1票でなく人口比率で持ち分を変える。格差が4.77倍の選挙区なら0.477票。
選出議員ゼロよりよかろう。

東京都は定数12を6にして各議員2.0票=12票ということもできる。

別の問題がありそうなことは予想できるが、まあ、オヤジの居酒屋談義程度の思いつきだから。




【都道府県の原型】

坂東太郎氏によると

現在の都道府県の原型は1871年の廃藩置県で3府302県もありました。ここから合併が進められて1889年にだいたい今のようになったのです。

鳥取県と島根県も廃藩置県で誕生しました。その後の政府による合併推進で1876年、鳥取は島根に吸収されてしまいました。強い反対運動が起きたのを受けて81年9月12日に鳥取県が復活。県では今でも9月12日を「とっとり県民の日」としています。アイデンティティーが喪失するのを恐れています。加えて16年改選を迎える10年選挙で当選した自民党議員はその後離党したままで合区となれば島根の現職か鳥取の新人かという選択になりかねず、しかも島根の現職は前回選挙が初当選である上に自民党超大物議員の子という世襲で勝負になりそうもありません。


徳島県と高知県も似たような歴史があります。徳島県は廃藩置県で徳島藩がそのまま県になりました。ところが政府の大合併政策に飲み込まれ旧徳島藩のうち淡路島が兵庫県へ、阿波が高知県へそれぞれ併合されてしまいます。明治維新の立役者であった高知県のプライドは高く、淡路島を通じて四国南部の高知より本州へのルートが意識されていた旧徳島は合併してもまるでうまく行かず、1880年に旧阿波のみが再び徳島県として返り咲きました。


Commented at 2016-07-09 06:10
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ikuohasegawa at 2016-07-09 09:18
サンキュー。
Commented by 広島の郁夫です at 2016-07-09 09:24 x
島根、鳥取へ行くときれいな緑に驚きます。食べ物が本来の味を思い出させます。自然に近い暮らしができる場所が沢山あって町の暮らし偏重を崩す知恵はないものかと思わされます。人が増えれば合区も解消です。
期日前は山へお出かけの準備でしょうか。
Commented by saheizi-inokori at 2016-07-09 09:48
う~ん、難しいところですね。
議員定数削減ってのがどうい意味をもっていてどこまでやるかに係るような気がします。
Commented by ikemoto04lp at 2016-07-09 16:25
期日前ということは、今日あたりお出かけということですか。
 と言うことは、往きか帰りの途中に足利に立寄るわけだ・・・。
Commented by ikuohasegawa at 2016-07-10 09:34
広島の郁夫さん
合区解消するほど人口が増えることを期待します。
はい、もう山に来ております。
Commented by ikuohasegawa at 2016-07-10 09:36
saheiziさん
やはり難しいですか。
Commented by ikuohasegawa at 2016-07-10 09:39
アルチュさん
はい、来ております。この校も貯め原稿です。
信州での「う」は、悩みの種なのです。足利かわばたに行くかも知れませんね。
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by ikuohasegawa | 2016-07-09 04:15 | 重箱の隅をつつく | Comments(8)

十や十五連休なんて目ではない。三百六十五連休が始まった私。


by ikuohasegawa