見えぬ候補、冷める有権者=国政不信もたらす合区【16参院選】都市と地方の「1票の格差」を是正しようと、今回の参院選から憲政史上初めて導入された合区制度。人口減少の著しい鳥取と島根、徳島と高知の各選挙区が、隣県同士でそれぞれ統合された。候補者の肉声を聞く機会を奪われたと感じ、冷めた目を向ける有権者もいる。「切り捨てられた結果だ」。地域の事情より、格差是正を優先した国政に対する有権者の不信感は募る一方だ。
【都道府県の原型】
坂東太郎氏によると
現在の都道府県の原型は1871年の廃藩置県で3府302県もありました。ここから合併が進められて1889年にだいたい今のようになったのです。
鳥取県と島根県も廃藩置県で誕生しました。その後の政府による合併推進で1876年、鳥取は島根に吸収されてしまいました。強い反対運動が起きたのを受けて81年9月12日に鳥取県が復活。県では今でも9月12日を「とっとり県民の日」としています。アイデンティティーが喪失するのを恐れています。加えて16年改選を迎える10年選挙で当選した自民党議員はその後離党したままで合区となれば島根の現職か鳥取の新人かという選択になりかねず、しかも島根の現職は前回選挙が初当選である上に自民党超大物議員の子という世襲で勝負になりそうもありません。
徳島県と高知県も似たような歴史があります。徳島県は廃藩置県で徳島藩がそのまま県になりました。ところが政府の大合併政策に飲み込まれ旧徳島藩のうち淡路島が兵庫県へ、阿波が高知県へそれぞれ併合されてしまいます。明治維新の立役者であった高知県のプライドは高く、淡路島を通じて四国南部の高知より本州へのルートが意識されていた旧徳島は合併してもまるでうまく行かず、1880年に旧阿波のみが再び徳島県として返り咲きました。
期日前は山へお出かけの準備でしょうか。
議員定数削減ってのがどうい意味をもっていてどこまでやるかに係るような気がします。
と言うことは、往きか帰りの途中に足利に立寄るわけだ・・・。
やはり難しいですか。