天狗の麦飯探検隊。
カーナビが「目的地に近づきました」と案内を終えた。
コインランドリーの巨大な駐車場を勝手に借用して、国道18号線を渡った向こうが入り口。
この坂を上がった先が天然記念物の生息地。
草原だ。
立ち入り禁止ではないので草原に踏み込むと天然記念物の記念碑。
自然のままといえばそのとおりなのだが、草で地面が見えない。
天狗の麦飯でないことは承知の上で草の生えていない所を写した。
現物写真はこれ。
興味深い生き物だが説明が難しい。
ここは検索した中で、素人目線( 失礼 ) の記述で一番面白い
麦飯とか味噌とかいうと産地ということになるが、生き物なら生息地だろうと思うが如何なものか。
広場に設置されている説明文
天然記念物 天狗の麦飯
ここ味噌塚の麦飯は、大正十年三月国の天然記念物に指定された。たいせつなものである。
天狗の麦飯についての最初の文献は、「善光寺道名所図絵」天保十四年(1843)発行の本である。又、「信濃奇勝録」には天狗の栗飯とも記されているように麦飯か栗飯のようなものである。
この麦飯については明治、大正、昭和に研究されその結果が発表されており、産地はこの味噌塚のほかに浅間山など長野県の東、北部十一箇所ある。けれどもこの麦飯が何であるかは明らかではない。
最初は菌類と言われ、次に下等藻類説になり、次は微生物の集合体であるなど研究はまだ完了されていない。
この構成は微生物の複雑な集団でその生態も奇異である。外国でもコーカサス地方に似たものがあると言われるのみで、世界的にも珍しくまた学術研究上でも貴重なものであり、地域全体で協力し保護に努めたい。
平成十三年四月 小諸市教育委員会