市販の本の活字を若干大きくする試みは進んでいる。
ところが、高齢者弱視者用大活字本は更に活字が大きい。
社会福祉法人埼玉福祉会HPより
大活字本はその特性上一冊には収まらず復数巻になる。加えて印刷部数が少ないので価格は高い。
したがって、多くは図書館向けということになる。
磯子図書館でも高齢者弱視者用大活字本は書架の一角を占めている。
活字を大きくすることは読みやすいということのほかに、手作り製本の会コンテンツ準備係として都合のよいことがある。
活字を大きくすると、本の「束(つか)」が稼げるのだ。
そうだ、短編の作品を大活字で文庫本サイズに作ろう。
ところが、あーだこーだやってるうちに気が付いた。
活字が大きくても小さくても200ページは200ページなので、面付けの手間は少しも軽減できない。
面付けとは、用紙の両面にページを印刷し複数枚を重ねたときノンブルの順に並ぶようにページを配置すること。
16ページの場合はこうなる。
200ページの本はこれを13作って重ねる。次は17~33、34~50、51~67・・・・と。
これが、できないと糸綴じ製本で本を作ることができない。
やっぱり、面付けソフトを何とかしないと糸綴じ本はできない。
手作り製本の会次作のコンテンツ準備は振り出しに戻った。