言葉

4-114) 原因と理由は

トルストイの「戦争と平和」が挫折する図書No1と言われる原因?理由?
原因と理由は、どう使い分けるのだろう。

新明解によると
4-114) 原因と理由は_d0092767_05431754.jpg
原因は、「物事や状態」をひき起こすもとになったもの(事柄)。
理由は、「人(時) の行為」を正当化し根拠づけるものやこと。

言い換えると、原因は出来事がなぜ起こったのか、それを引き起こすもととなる事柄。事実関係。
それに対して理由は、自分や他人の行為を説明したり、正当であると判断したことの根拠。人絡み。
例を挙げると、
「電車が遅れた原因は、踏切で発生した事故」と、事実の説明。
「私が今日、遅刻した理由は、電車が遅れたからです」と、遅刻を正当化する根拠づけ。何となく解ってきた。

判決理由〇(馴染む) 判決原因Ⅹ(馴染まぬ)
犯行理由〇 犯行原因Ⅹ
殺す理由〇 殺す原因Ⅹ どうも例えが殺伐としているなあ。

それでは
愛する理由〇 愛する原因Ⅹ

ダイエットする理由〇 太った原因〇
原因と結果〇 理由と結果Ⅹ
何となく解ってきた。

「戦争と平和を半ばで挫折する原因」というと、
「挫折する原因は、登場人物が多岐にわたること。および、その人名表記に変化をつけるトルストイの意図を読みとれないことにある」挫折に至るもととなる事柄をあげる感じ。

「戦争と平和を半ばで挫折する理由」というと、
「私が戦争と平和を挫折した理由は、登場人物が多岐にわたること。および、その人名表記に統一性が無いからです」挫折したことを正当化し根拠づける。ということだろうか。


私は読破したので「戦争と平和を挫折する原因」として、過日、推論を述べた。













Commented by ikemoto04lp at 2017-05-16 07:21
挫折するのは人であり、個人差がありますから、「『戦争と平和』を半ばで挫折する」という場合、「原因」は使わないと私は思います。
 「原因」とすると、あたかも誰もがそうなるという普遍的事実を表わすように思えるからです。

しばらく話題に上っていなかったので、それこそ、とっくに挫折されたのかと思いましたが、読破されたようで何よりです。
 この本は、相当な忍耐力を要しますので、読了後の「やった~!」という達成感もまた大きなものでしょうね。
Commented by saheizi-inokori at 2017-05-16 11:16
この事例の原因は理由と変わらないような感じがしますが、、。
「病気になった」「引っ越しで忙しかった」、、ああ、これも理由かな。
Commented by ikuohasegawa at 2017-05-16 14:54
アルチュさん
読みました?
Commented by ikuohasegawa at 2017-05-16 14:56
saheiziさん
おかげで読み終わりましたが、まだ途中ののものがあります。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by ikuohasegawa | 2017-05-16 04:15 | 言葉 | Comments(4)

十や十五連休なんて目ではない。三百六十五連休が始まった私。


by ikuohasegawa