言葉

4-91) 浅間山の雪が融ける

早朝の浅間山。

4-91) 浅間山の雪が融ける_d0092767_09335397.jpg
山腹には雲がたなびき、雪の融けた頂は朝日をあびている。

雪がとける。解ける。溶ける。融ける?

「解ける」は、結ばれていたり、固まっていたり、不明だったりしたものが、ゆるみほぐれた状態になるという意。紐が解ける、謹慎処分が解ける、問題が解けるなどと使う。

「鎔ける」と「熔ける(「鎔ける」の俗字)」は、金属などが熱により液化するという意。熔岩・熔接・熔融などと使う。
訓の場合は「熔ける」を「溶ける」に書き換えるのが一般的な使い方。

「融ける」は、固体が液化した状態で消えるという意。日光で雪が融ける、氷が融けるなどと用いる。
しかし、現行の「常用漢字表」には「融=とける」という訓がないので「解ける」に書き換えたり、仮名書きにするのが普通。

金融、融資、融通などは、「融」のもうひとつの意味である「なめらかに通る」 からの熟語。

「雪が解けた」と書くのが普通だ。と言われても「浅間山の雪が解けた」では違和感を感じる。
偏屈なので「浅間山の雪が融けた」とした。

今思うと、「雪がとけた」の方が字面がやわらかくて春らしい。







Commented by ikemoto04lp at 2017-04-23 07:15
「融雪剤」と言うくらいですから、やはり「融ける」がしっくりきますね。
Commented by saheizi-inokori at 2017-04-23 09:50
はは、たしかに平仮名がいいかな。前後の文章にもよるけれど。
Commented by ikuohasegawa at 2017-04-24 08:11
アルチュさん
常用漢字表では「融=とける」を認めていないのですが、融けるを使いたくなりますよね。
Commented by ikuohasegawa at 2017-04-24 08:15
saheiziさん
やはり、文章によっては「ひらがな」が合うことってありますよね。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by ikuohasegawa | 2017-04-23 04:15 | 言葉 | Comments(4)

十や十五連休なんて目ではない。三百六十五連休が始まった私。


by ikuohasegawa