磯子図書館本の修理。
手掛けたのは横浜市工場名鑑(平成3年版) 。修理指示書にはページの抜け&ノド割れとある。
詳しくみると過去に何度かノド割れを修理してあった。無線綴じ
※の本がノド割れすると始末が悪い 。
※ 無線綴じとは折丁の背を接着剤で固め表紙を貼り付ける製本。無線の名は製本の際に線(糸や針金)を使用しない事による。
無線綴じの大冊は自身の重さも加わってノド割れすることが多いのです。
その修理で使ったボンドは足し増しで固化している。
私の見立ては、ばらして平綴じする。分解中に背のタイトルが破損したら作りなおす。
本文を外すと、かつてノド割れを補修したボンドが背まで達していて、中心線上に線状の塊がある。何度もボンドを足しているからなあ。
それを剥がすと背タイトルはひどい状態になった。これは想定内です。
ページの抜けを貼り戻し天地に帯を掛けたところでタイムアップ。
背タイトルはワードで準備完了。