ベンジャミンはクワ科イチジク属で花は雌雄同株でこの属特有の隠頭花序を持っています。
隠頭花序とは袋状の花托の内側にきわめて小さな花が実の中に無数に咲くので外観からは分からないです。
漢字でイチジクのことを無花果と書きますよね。
イチジクは花は咲いても普通の花弁のような花ではなく実がそのまま付いたように見えるので昔の人は花と気づかなかったため無花果と書いたのかもしれません。
ゴムノキやガジュマルも同属ですので同じように隠頭花序が出来ます。
ベンジャミンに実がついたのは、株がこれから弱ってくる兆候の様なものです。実が成ったのは、おそらく何年も植え替えておらず鉢の中で根が酷く詰まってしまっている状態と思われますので、今の時期はまだ無理ですが暖かくなってベンジャミンの植え替え適期になってからもっと大きな鉢に植え替えてあげて、根の育ち具合を見極めて(底穴から根が飛び出てきたら)適宜植え替えを行って下さい
植物の中には普段は実をあまり付けないのに何らかの理由で自分の命に危機感を覚えるとあえて実を付けて沢山の種子を作って子孫を残そうとする働きをするものがあり、ベンジャミンもこの類の一つです。
なんて、すぐに考えてしまいますが、生命の危機に直面しているのに、そんなマネできませんよね。
ジャム、ありがとうございました。