製本&修理:関連

4-278)古い絵本を修理体裁に仕立て直す

本の修理技法書『美篶堂とはじめる本の修理と仕立て直し』がセンスが良いのはデザインの力もあるが、修理の作例の本が『Animals』など洋書の古絵本であることも大きいと思う。

倣って洋書絵本10冊を落札したことは報告したが、洋物カブレという訳ではない。
ちゃんと日本の古絵本も所有しております。
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もう一冊「ちいさなお家」もあったのですが見当たりません。
全部、岩波の絵本。
「アルプスのきょうだい」は定価200円。「みんなの世界」「やまのたけちゃん」「やまのこどもたち」は180円。

昭和40年代の日付と東京堂、弘栄堂、大盛堂の購入書店名を巻末に記しておりました。
子供の頃に繰り返し読んだ絵本を成人してから購入したのです。

その懐かしさと嵩張らない薄さが幸いし、数年前の蔵書処分の嵐をくぐり抜け我が家の書棚に居りました。
指折り数えてみると50年前の絵本なので風格?を感じます。
版を重ねている本もあるようです。

これも、表紙角は角革装のように修理し背を布装にして、ドイツ装※のように元の表紙を継げば雰囲気を残して修理できます。
※ドイツ装は表紙とウラ表紙を厚紙で作り、別に作った背に貼って一体化するという製本なので、元の絵本の表紙を使うこともできる。
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といっても壊れてはいませんので、修理体裁の絵本に仕立て直すだけです。








Commented by ikemoto04lp at 2017-10-30 08:47
洋の東西を問わず、絵本を集めているわけですね。
 老域に至って、童心に立ち返るということですか・・・。
Commented by saheizi-inokori at 2017-10-30 09:46
上の階の「タケちゃん」、わたしをみると、「あ、佐平次おじいちゃんだ!」と手を振ってくれます。
Commented by ikuohasegawa at 2017-10-31 16:41
サマースノーさん
老人になる前から絵本は好きでした。学生のときに買い求めたくらいですからね。
Commented by ikuohasegawa at 2017-10-31 16:46
Saheiziさん
やまのたけちゃんの作者は石井桃子さんなのです。
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by ikuohasegawa | 2017-10-30 04:15 | 製本&修理:関連 | Comments(4)

十や十五連休なんて目ではない。三百六十五連休が始まった私。


by ikuohasegawa