モリカケの話ですが、冷たい蕎麦と温かい蕎麦の話です。
蕎麦は盛り蕎麦を注文することが多いが、歳のせいか季節によっては「蕎麦は冷える」と感じてしまう。
なごみ庵天ざる
とはいうものの、手打ち蕎麦を温かいメニューで食べると、手打ちのコシが消え妙に柔らかく感じてしまうことが多いので、冷たい蕎麦に温かい汁というメニューがあるのが好ましい。
昼食の蕎麦屋を探しながら、車中でそんな話をしていて数年前のことを思い出した。
蓼科の繁盛している蕎麦屋でのこと。
2時近い時刻に、Chiの天ざる蕎麦と盛り蕎麦を注文したら
「申し訳ありません。冷たい蕎麦はきらしちゃいました」
「温かい蕎麦はできるの? それじゃあ温かい天ぷら蕎麦を二つ」
程なくして「わずかですが冷たいお蕎麦をどうぞ」と小ぶりの盛り蕎麦を出してくれた。
さすが繁盛店の対応。
望外のサービスであることを抜きにしても美味しい蕎麦でした。
そのあとて出てきた注文の天ぷら蕎麦二つも、しっかりした蕎麦で美味しくいただきました。
冷と温で蕎麦を変えている店だったのだ。
この思い出をChiに話したら全く覚えがないと言う。
「Chiに覚えがないとすると・・・誰か彼女と一緒だったことになるなあ」
「いつ、私に内緒で、いつ行ったの」
「彼女なんていうものは存在自体が内緒だから、時期も内緒にするのは当然でしょ」
「そうかあ」
聞き流されています。
だいたい食いつく箇所が違うだろう。時期じゃなくて彼女だろ。
全くの聞き流し。長めの生返事。純粋相槌。