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4-619) 製本、修理で本に穴をあける

本の修理の平綴じは見えない部分に納まるので、綴じ穴の径は気にならない。
和装本の綴じ穴は表紙に出るので、電動ドリルではなく目打ちを使う。
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削り取ってしまうドリルとは異なり目打ちは押しやって穴をあけるので、時間が経つと戻って穴は目立たなくなる。
そのため、製本の会の手作り作品は目打ちを敲いて打って穴をあけている。

その時、目打ちを垂直に維持する治具も作った。
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治具として出来は良いのだが、打つ時に音が出ることと、束(ツカ・厚み)が10㎜近くなると難儀することは課題として残っている。

調べてみると高知製本の和綴じ講座のように、割り切ってキリで穴をあけているところもある。
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勿論、キリは「四方錐」だろう。一番細いですから。
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修理の平綴じ用穴あけにもキリは使えるかもしれない。

学校図書館の備品としては電動ドリルよりキリの方が揃えやすい。
また、トルクが強く早く進む電動ドリルより、手揉みのキリの方が垂直を維持しやすいような気がする。

ただし回転トルクがかかるので紙がよじれる恐れがあるから、当て板をしたままキリを揉む必要がある。
当て板としては、位置穴をあけたカッターマットが宜しかろう。
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※画像の〇は大きく書いてあるが、あける穴はキリ径より少し大きいサイズ

ズレないように圧着してキリを揉むと上手くいくような気がしています。

一方、目打ちは、依然として「打つ時に音が出る、束が10㎜近くなると難儀する」が課題として残っている。





製本工場の穴あけ

講談社BOXの映像
一度に4穴をあけるマシンがあるようです。
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いさぎよい穴が空いております。
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博勝堂の穴あけマシン
こちらも、同じようなマシンです。
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麻の葉綴じ用に、4穴の後に3穴をあけています。
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拡大して見ると、このマシンはドリルです。
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by ikuohasegawa | 2018-07-06 04:15 | 製本&修理:ツール | Comments(2)
Commented by 広島の郁夫です at 2018-07-06 09:19 x
大雨になってますが大丈夫ですか。
穴あけと言えば、緩めになったベルトを使いたくて目打ちを探しています。膨らみに合わせて広げることはあっても縮めることはなく道具の置き場をあさります。
Commented by ikuohasegawa at 2018-07-06 21:14
広島の郁夫さん
こちらより、そちらの方が大変なことになっていますね。
どうぞご無事で。
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