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4-683) 舌切り雀のお爺さん

「豆本ストラップ作り」イベントを終えて小学校校庭横を通ると、バタバタ、バタバタと羽音が聞こえる。
何事ならんと目をやると、あろうことか学校水田を護る防鳥網の中で雀が三羽もがいている。

ははん、実った稲穂に目がくらみ網の隙間から入り込んで、新米たらふく食べ放題を満喫中、我らの気配に驚いて飛び立ったが出られないということだ。
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網の中に入り込み児童が育てた米を食う雀は許せない。しかも三羽。
私がこのまま立ち去れば、雀に稲穂、猫に鰹節、盗人に鍵、狐に油揚げ、天かすはタヌキ?じゃないか。
稲穂を護らなくてならぬ。

「止めねーでくれ止めねーでくれ、
この雀の野郎、とっつかめえてたたっ殺してやる。
止めねーでくれ止めねーでくれ」
と、猫の災難の熊五郎になってみる。

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酒に浸した米粒を与え雀が酔って寝込んだところを捕まえるという方法も知っているが、準備が間に合わぬ。即刻、出さねばならぬ。

網をまくって出口をつくり、S口さんと「シッシ、シッシ」と言ってみるが余計に怯え右往左往。
一羽は、はずみで外に出た。
もう一羽は網目に頭を突っ込んだドジな奴。もがき続ける。その隙にもう別の一羽が「しめた、お先に」
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このままにしておけば、こいつはお陀仏。雀の災難だ。
憎っくき奴でもかわいそう。

網の下から手を入れてつかみ放ちました。
「チュン、チュン、ありがとう」と聞こえた。

この先の予定
「先日は網から助けて頂きありがとうございました」と、雀は礼にくる。
ご馳走を用意し歌や踊りで時が経つのを忘れるほどもてなし、帰りには土産として大小2つのつづらを用意します。
私は当然、小さなつづらを頂きます。

この辺は学習済みですから。

爺さんが出掛けたある日、お婆さんが井戸端で障子の張り替えに使うために作った糊(続飯)を雀は食べてしまった。
怒ったお婆さんは「悪さをしたのはこの舌か」と雀の舌をハサミで切ってする、どこにでも行ってしまえと外に放ってしまう。
そのことを聞いたお爺さんは雀を心配して山に探しに行くと、藪の奥に雀たちのお宿があり、中からあの雀が出てきてお爺さんを招き入れてくれた。
雀は、お婆さんの糊を勝手に食べてしまったことを詫び、怪我をした自分を心配して探しに来てくれたお爺さんの優しさに感謝を伝えた。
そして仲間の雀たちとたいへんなご馳走を用意してくれ、歌や踊りで時が経つのを忘れるほどもてなしてくれた。
帰りにはお土産として大小2つのつづらが用意されていた。
お爺さんは、自分は年寄りなので小さい方のつづらで十分と伝え、小さなつづらを背負わせてもらい雀のお宿をあとにする。
家に帰り中を見てみると金や銀、サンゴ、宝珠の玉や小判が詰まっていた。
欲張りなお婆さんは、大きなつづら・・・。






by ikuohasegawa | 2018-09-08 04:15 | 繰り言 (くりごと) | Comments(6)
Commented by ikemoto04lp at 2018-09-08 07:26
「ありがとう」は心の声ですね。
 でも、もう一度、お礼にではなく稲穂を啄ばみに来るかも・・・。だって、助けてくれるのがわかってるから。
 伏見稲荷だと即、丸焼きにされそうですけどね。
Commented by saheizi-inokori at 2018-09-08 11:10
ちゅんちゅくちゅんちゆんちゅんお宿はどこだ、幼い娘たちが廻らない舌でうたったのは半生記も前のことでした。
Commented by 広島の郁夫です at 2018-09-08 15:04 x
小さなつづらの写真が載る日を楽しみに待っています。今年は昆虫を見ても水欲しそうに見える夏でした。お腹もすいているのでしょう。
Commented by ikuohasegawa at 2018-09-09 07:19
サマースノー
私とて、二度目は許さん。
と言っても第一小学校へは行く用がありません。
後は学校にお任せです。
Commented by ikuohasegawa at 2018-09-09 07:20
saheiziさん
雀と触れ合ったのも半世紀以上前のことです。
Commented by ikuohasegawa at 2018-09-09 07:21
広島の郁夫さん
本日現在、雀からの招待状は届いておりません。
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