製本&修理:マテリアル

4-776) 豆の豆本② 原稿

豆に関するあれこれを1ページに一稿ずつ配し「真正 豆本」 or 「豆の豆本」 にします。
集めた50項を表示します。

追加したい項目「豆といえばこれでしょう」があれば、受け付けております。
すべて読まなくても、──重複可──思い付きで提案ください。

尚、語順は「順不同」。私の思い付き順・採取順に並べ、さらにシャッフルしてバラエティー感を出しております。
ノンブルも振っておりませんので製本時も「順不同」です。
とは言え、スタートページはオーソドックスに漢和辞典・国語辞典が宜しいかと。

漢和辞典【豆】トウ・ズ まめ ❶まめ。穀物の一つ。❷たかつき。食物を盛る木の器。または土器、青銅器。頭がふくらみ足が長い器からの象形文字。
国語辞典【まめ】豆 ⓵とくに大豆を言う。②まめの形をしたもの。③皮膚にできる粒上の水ぶくれ。④小さいものの形容。用例「豆本」
【まめ】①きちょうめんで、努力を惜しまない様子。まめやか。②健康な様子。
大豆は「大きい豆」ではなく、用途が広い「大いなる豆!」
小豆は大豆に比べて小さいから小豆。アズキのアは赤色、ツキ、ズキは溶けるという意味(貝原益軒の説)
「まめに暮らす」意味:健康で元気に暮らす
レンズは、レンズ豆に形が似ているのでレンズと名付けられた
枝豆は未成熟な大豆。今は品種改良が進み枝豆専用種です。
枝豆という名は江戸時代に大豆を枝につけたまま茹で、路上販売していたため枝豆と呼ばれるようになった。
小豆島は小豆(しょう)郡小豆島(しょうどしま)町である。
ジャックと豆の木:英国民話。騙されて交換した豆は天までとどいた。登って巨人の宝物を奪ったジャックは巨人に追われたが豆の木を切り退治した。
生の豆には消化酵素の作用を阻害する蛋白質が含まれています。加熱して食べましょう。
ササゲ:関東では赤飯にはササゲを使います。アズキは煮ると皮が破れやすく切腹に通じるとして、武士の間で嫌われたためです。
人生事枝豆青くうだりけり 久保田万太郎
ピタゴラスはそら豆アレルギーでした。
コーヒー豆はマメ科の植物ではない。コーヒーの木の果実のタネである。
「鳩が豆鉄砲を食ったよう」思いがけない出来事に驚いていることのたとえ。
金時豆は金太郎のように赤いことから。
伊豆の「豆」は音(ズ)のみで豆の由来は全くありません。
納豆は冬の季語ですが納豆の日は7月10日。
やっと20項まできました。

金時豆、うずら豆、とら豆、キドニービーンズはすべていんげん豆。
豆炭は、石炭や木炭などの粉を混ぜ、結着剤とともに豆状に成形した固形燃料。
大豆戸(横浜市港北区の地名)はマメドと読む。
グリーンピースは、えんどう豆の未熟な種子。
潔癖症だった泉鏡花は、豆腐のことを豆府と書いた。
「豆名月」昔の暦で9月13日のお月さまのこと。今の10月下旬。「栗名月」ともいい、このころが豆や栗の旬。
「まめまめしく働く」怠けずに身軽に働く様子。
みつ豆は江戸期の赤エンドウに蜜を掛けた菓子が原型。 現在のみつ豆(赤エンドウ、寒天、白玉、フルーツにシロップ)は明治36年に「舟和」が売り出した。
空豆は実ると莢がピンと空を指すから空豆という。
日本の大豆の自給率(種子用や飼料用を含む)はおよそ6%で、食用としての自給率は約20%。輸入大豆の60%はアメリカ産。
唐紙に障子に音や年の豆 久保田万太郎
4-776) 豆の豆本② 原稿_d0092767_17501534.jpg




豆の日は10月13日。10月は豆月間。
「這っても黒豆」誤りだとわかっても強情に自説を主張すること。黒い小さな物が這いだしても黒豆だと言い張るという意から。
カカオ豆はチョコレートやココアの主原料。カカオの木の果実の中にある種子のことで豆ではない。
「炒豆(いりまめ)に花」あり得ないことのたとえ。
豆単:旺文社の『英語基本単語熟語集』の愛称。「赤尾の豆単」とも呼ばれた。
節分の豆まき「魔(ま)を滅(め)する」から豆をまく。また「魔(ま)を射(い)る」で炒り豆を使う。
青豆雅美は村上春樹の小説1Q 8 4の主人公。
豆の花番地でさがしあぐみけり 久保田万太郎
まめ(肉刺)は手や足に摩擦などの機械的刺激が加わることで生じる水疱のこと。医学的には外傷性水疱と呼ばれる。
豆類を発芽させた「もやし」の名は「萌(も)やす」の連用形。
おせちの黒豆の由来:黒は道教において邪気を払う色。それに「今年1年、まめ(豆)に暮せるように」という願いをこめて。
公益財団法人日本豆類協会もあるが日本豆本協会もある。
落花生:花(子房)が地面に向かって伸び地中で実を結ぶのでこの名がついた。日本では煎ったり茹でて食す。ピーナッツバターにも。搾油もする。
湯豆腐やいのちのはてのうすあかり 久保田万太郎
豆絞り:江戸時代からの伝統的和柄です。今風に言えば白地に紺のドット模様です。
まめの語源は、1.「まろみ」や「まるみ」の短縮説。 2.「旨き味(うまきみ)」の音変化繰り返し説。 3.外皮に実がはめられていることから「実填め(みはめ)」の短縮説あり。
豆苗(とうみょう)はエンドウの若菜。元々は成長したエンドウの若葉と芽を摘んだもので中華料理の高級食材。最近は主にエンドウ豆から発芽させた苗を根付きで販売している。
だだちゃ豆は、枝豆用として栽培されるダイズ。山形県庄内地方の特産品さやの毛が茶色で甘味と独特の濃厚な風味を持っており香りも強い。
味噌豆(落語):使いから帰った定吉、味噌豆つまみ食いのチャンスと豆を持って厠へ。戸を開けると番頭が味噌豆を食べている。「何しに来た」「へえ、お替わりを持ってきました」
豆乳:大豆を水に浸してすりつぶした乳状の汁(呉)に水を加え煮てこしたもの。そのまま飲むほか、豆腐の原料となる。
血豆:指などを強く打ったり挟んだりしたときにおきる皮下内出血。赤黒い豆粒のようなもの。
まめなかね:「お元気ですか」の美濃地方の老人性方言。
エンドウ豆の交配実験によりメンデルの法則(分離の法則、独立の法則、優性の法則)は生まれた。
日陰の豆も時がくればはぜる:人より成長が遅れていても年ごろになれば一人前になるから心配は要らないというたとえ。落語宮戸川で小網町のオジサンのせりふ。
豆桜 バラ科、サクラ属の植物。城之内早苗さんの曲タイトルにも。
島の駅豆ヶ島 広島県江田島市の道の駅。豆腐や大豆製品と郷土料理「大豆うどん」が名物。巨大な赤鬼が目印。
豆相人車(ずそうじんしゃ) 鉄道明治29年創業の小田原・熱海間の鉄道。人夫3人が客車を押して線路上を運行。明治40年に軽便鉄道に転身し蒸気運転となった。
豆狸(落語)トンボ練習中の下役者の市川右三郎にしかけた悪戯がもとで命を落とした子狸の噺。
大豆島・長野県 長野市の地名マメジマと読む。千曲川と犀川の合流点に位置し肥沃な地で「大豆を2升まけば2石2斗2升とれた」に由来する。
豆柴:日本犬の一種。柴犬の亜種であって柴犬の仔犬ではない。
豆板醤は、ソラマメ、唐辛子を主原料に作る中国の発酵調味料である。
手亡豆・白い皮を持つ小粒のいんげん豆。手亡(てぼう)の名はツル無しで支柱が要らないことに由来。弔事の人寄りのおこわに使う地域あり。
「豆を植えて稗を得る」 - 期待した結果が得られないこと。
「豆を煮るにまめがらを焚く」 - 魏の曹植(そうしょく)が兄の曹丕(そうひ)(文帝)から難題をおしつけられた故事から、兄弟や仲間どうしで傷つけあう様。
鳩を憎み豆を作らぬ- 些細なことにこだわり、大事なことをしないこと。
戸板に豆- 思い通りにならないたとえ。
寸馬豆人(すんば・とうじん)- 山水画で遠景の小さな人馬のこと。
ひよこ豆 小さな突起のある豆がひよこのくちばしを連想させるからの呼び名。最近は「ガルバンゾー」という呼び名が一般化してきた。

Commented by saheizi-inokori at 2018-12-09 06:50
「まめでろちや」最上川舟歌の中に出てくる。
元気でいてくれ、の意だったか。
Commented by saheizi-inokori at 2018-12-09 09:51
日陰の豆も時が来れば爆ぜる
歯を磨きながらラジオを聴いていたら、落語「宮戸川」をやっていました。
小網町のオジサンだったか婆さんだったかが、久しぶりにお花を見ていう言葉です。
Commented by nicoru1nicoru2 at 2018-12-09 10:09
【まめ】といえばこれでしょう

【豆桜】バラ科、サクラ属の植物。城之内早苗さんの曲タイトル。
【豆ピカソ】海外ドール Dearmineのブランドのようで小さい人形(picasso bean)のシリーズのようです。詳細不明。
【緑豆】これを発芽させるとモヤシになる。
【アルファルファ】マメ科の多年草、サラダに。
【道の駅:豆ヶ島】住所 広島県江田島市大柿町飛渡瀬603。
【風景印:日田豆田局】大分県
【豆相人車(ずそうじんしゃ)鉄道】1896年(明治29年)に、小田原と熱海を結んでいた鉄道です。人車の名の通り、人が客車を押して線路上を運行していました。約3人の人夫が押していたそうです。1907年(明治40年)に軽便鉄道に転身し、蒸気運転となった。
【豆搗川:マメツキガワ】所在 愛知県、豆搗川水系等級 2級。
【ヤマメ】山女、サケ目サケ科に属する魚。

などなど。賛助会員を目指します。
Commented by ikuohasegawa at 2018-12-09 10:53
saheiziさん
YouTubeで聞いちゃいました。
♪酒田さ行(え)ぐさげ達者(まめ)でろちゃ (ヨイトコラサノセー) 流行風邪(はやりかぜ)などひかねよに (エーエヤーエーエヤー)

落語の「豆」を採語したいと思いましたが出ませんでした。宮戸川に有りましたか。ありがとうございました。
Commented by ikuohasegawa at 2018-12-09 10:55
サマースノーさん
たくさん検索して頂いて有難うございます。
賛助会員として認めます。
採語は検討します。
Commented by 広島の郁夫です at 2018-12-09 16:58 x
レンズ豆はレンズの名前から呼ばれているのだと思い込んでいました。発見です。ありがとうございます。
Commented by ikuohasegawa at 2018-12-10 04:31
広島の郁夫さん
一つでも、そう言っていただけると、編者として満足できます。
Commented at 2018-12-10 04:43
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ikuohasegawa at 2018-12-10 05:17
鍵コメントさん
「島の駅 豆ヶ島」と名乗っていました。
Commented at 2018-12-10 07:01
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ikuohasegawa at 2018-12-10 09:28
承知しています。古・・・です。
Commented by saheizi-inokori at 2018-12-10 22:37
落語には「豆狸(まめだ)」というのもありました。
Commented by ikuohasegawa at 2018-12-11 04:59
ありがとうございます。
Commented by saheizi-inokori at 2018-12-11 22:10
大豆島、長野市にある地名。
まめじま。と読む。
Commented by ikuohasegawa at 2018-12-12 16:25
saheiziさん
ありがとうございます。
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by ikuohasegawa | 2018-12-09 04:15 | 製本&修理:マテリアル | Comments(15)

十や十五連休なんて目ではない。三百六十五連休が始まった私。


by ikuohasegawa