4-884)の後編です。
背割れを修理するために自らカットした1-2ページの見返しをつなぎます。
ここも、表からのテープの補修だけでは強度不足になりいずれ裂ける。背側からの補強が必要。
再びオーガンジーリボンの出番です。
まず表紙裏と貼り合わせてある1ページ目の厚紙の縁をはがし、
その隙間にリボンの一部を貼り、残りを本文の背に貼ります。、
仕上がりの概念図。
赤いリボンの半分は厚紙の中、半分は本文の背に貼るが空間は断固維持。
広開本の要・背の空間を接着しないように敷き紙(テープの剥離紙)で保護。
剥がした厚紙の隙間にボンドを塗りオーガンジーリボンを接着。
リボンにボンドを塗り
本文を立てて押さえ背に圧着。
センターのカットラインは密着します。
ボンドの乾きを待って敷き紙を抜き、余分のリボンをカット。
さらに表面から補修クリアーテープで補強しました。
後知恵ですが、この方法で修理するなら、ここをカットしないで裂けた見開きを直接修理することもできた。
まあ、初めての広開製本の修理でしたから。