167) 江戸まさり ・ 佐原
2007年 06月 19日
二番煎じ・・・・・失礼。パンフレットには『かつて 佐原の華やぎは江戸まさり とまでうたわれた』とあるじゃない。小江戸なんて言うより 江戸まさり・佐原が良いな。
国選定・重要文化財だそうですが、そうでなくてももう一回行きたい町であります。但し平日に。
/// 「利根の川風袂に入れて 月に棹さす高瀬舟・・・・・」 /// (///は三味線のつもりです)
浪曲で有名な「天保水滸伝」は侠客笹川繁蔵と飯岡助五郎の勢力争いの物語。私は佐原がその天保水滸伝の舞台だと思っていたが少し違っていたようだ。成田線の銚子寄り三駅目が笹川駅でそこが本場だった。でも、佐原の川筋に『大利根月夜』の碑を建てているところを見ると満更無関係ではないようだ。
♪あれをご覧と指差す・・・・・と言う歌詞ですからChiの指が記念写真を。
続いて町の写真をどうぞ。
白と紫の市松格子タイル、塔と競い合う鯉、野菜は都会の半額と言い切った志田ストア、が特にお気に入り。
※徒歩2分車で3分?・・・車は直進禁止か。
この一節が特に良い。
/// わたしゃ九十九里荒浜育ち と言うて鰯の子ではない ///
錦絵もあります。
抜けば玉散る長脇差 赤い血沫・・・・・誰が誰やらわからない とりあえず 斬れ!
浪曲は何と言っても二代玉川勝太郎が名人ですか゛、受け継いでいた二代目玉川福太郎が先だって亡くなりましたね。あまりにも有名な出だしは、かの越山・田中角栄の揮毫による観光碑となって利根川河口堰のほとりに建っています。浪曲の台詞で勝太郎と福太郎では違う箇所があります。福太郎の「水にせかるる杭などに」は、勝太郎では「水にせかれる水鶏鳥」となっていますが、どちらがほんとなのでしょうかね。
そうだ。平手造酒の子孫。墓参りだ。納得。
そう、笹川にはかれこれ十度くらい行ったでしょうか。そのせいで天保水滸伝ゆかりの地はだいたい知っていますが、平手造酒が静養していた場所(干潟町)がしかとはわかっておりません。
今度は、繁蔵のライバルであった飯岡助五郎のふるさと飯岡町にぜひ行ってみたいと思ってます。因みに助五郎の助っ人の末裔に作家の山口瞳がおり、「巷説天保水滸伝」という本を出しております。こちらはほんとうの子孫です。