繰り言 (くりごと)

227) 暗黙の指示書

趣味は佃煮 という本を教えられ探した。小町文雄著 光文社・知恵の森文庫ぐらいのことや現在絶版ということはすぐ調べられた。ならばと BOOK OFF 2店へ見に行ったが絶版本を探すのは難しい。絶版にされる本はもともと売れなくて絶版なのでBOOK OFFに持ち込まれる事も少ない。かといって神田の古書店にあるとも思えない。
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それに反してよく売れた本は幾冊も持ち込まれ棚に並ぶことになる。
人気作家の本などは同じモノが4~5冊並んでいることもある。状態はさほど差が無いのに価格が違う。よく見ると値札ラベルの色が異なることに気づいた。値下げラベルが重ねて貼ってあるものもある。あれやこれやを総合すると、こういうことになる。一物多価。基準は滞留日数。

基準の仕入れ月日を把握するために値札ラベルの色を変えている。日数経過で自動的に価格を下げる。一物多価になりアレッと思うようなことが発生しても後は客の選択と判断に任せればよい。古書目利きの達人なんて養成できないから、そういう価値判断は皆無。ただただ、作者の人気・汚れの程度・定価と滞留日数で割り切る。何でも自動的画一的にしないとチェーン展開できない。コレはこれですごいことである。

BOOK OFF の様な中古を買取る店舗ができると本もゴルフ道具も周辺の万引きが増えるそうだ。昔は読む本が買えなくてつい・・・・・などという万引きが多かったそうだが、今はカネに変わるから盗るのだ。本なんか読まない奴が。ゴルフなんかしないヤカラが。売りさばくところが身近にセットされれば換金しやすいから・・・・。ふーっ。なんとかならぬか。

かって勤めていた勤務先の近くの古書店なぞはカウンターの奥の壁に【高値買取・新刊本】なんて書名リストがポスターにして貼ってあった。商売熱心だ。あの作者はやはり人気があるなどと感心していたが今思うとアレは暗黙の万引き指示書ではないか。

これらの本は人気が有りお高く買い取りますよということだが、はっきり言うと人気の新刊盗りたて・高値買取 ということだ。
だって、高く売れると言っても定価以下なのだから、古本として売るために本を買うなんて人はいない。どうせ読むなら高値買取の本を買って読もうなんていう読書人もいない。『そんなヤツおらんやろ』となると
アレは盗るならコレにしなさいという暗黙の窃盗指示書だと言っても言いすぎではないという気がしてきた。 ふーっ。なんとかならぬか。
Commented at 2007-09-07 14:18 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ikuohasegawa at 2007-09-07 18:15
元草津の元お茶屋のKAB・・・さん。お久しぶりです。
http:・・・・・はコピーしても出ませんし手入力もダメでした。できれば書名を教えてください。よろしく。
Commented by ikuohasegawa at 2007-09-08 13:26
KABUさん
F渡さんからTELありアマゾンの古書を見ました。有難う見つかりました。
アドレスは写したので消したらどうでしょうか。
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by ikuohasegawa | 2007-09-07 10:35 | 繰り言 (くりごと) | Comments(3)

十や十五連休なんて目ではない。三百六十五連休が始まった私。


by ikuohasegawa