1:温泉源での摂取温度が摂氏25度以上。
2:指定された数十種類の成分のうち、いずれか1つが含まれている。
このどちらかの条件をクリアーすれば温泉と認定される。
昔の技術ではあまり深く掘れないので、少し掘れば温泉が出る場所を特定するノウハウ・名人芸が必要だった。今は掘削技術が発達したので場所は選ばない。何処でも良い。言ってみれば温泉が出るまで掘る。こともできる。東京の温泉は大体1500mくらい掘っている。平和島クアハウスは2000m。
掘削深度が100m増加するたびに地温・水温(帯水層がある場合)は2℃づつ上昇する。したがって、温泉の条件項目の1つ“25℃以上”をクリアするにはより深く掘る。
“25℃以上”になるまで掘るのだから必ず温泉が出るのだ。
現在一番深く掘った温泉は青森県・六ヶ所温泉(源泉名尾駮温泉)の2714mだと。下北半島の付け根にあり、近年原子燃料サイクル施設で有名になったあの村。
信州高山村・松川川原でボーリング作業中。「温泉?」と聞くと『温泉』と答えがあった。
ココなら絶対温泉が出る。温泉の近くだもの。
きっと硫黄成分を含んだ良い温泉がスグ出ることだろう。
十六夜温泉と命名した。私が勝手に。六由来で十六。
「十六夜(いざよい)もまだ更科の郡(こほり)かな/芭蕉」なんていう句碑を建てれば万全。
更科は千曲方面だけどかまいやしない。同じ信州だもの。
気がとがめるなら【六温泉】でも可。
何故?と聞かれた素直に『五色温泉と七味温泉の中間だから』
五色温泉・六温泉・七味温泉。並びが良い。
等ということを思いつつ通過。