団地

730) 滲む、こぼす、拭う。

先週から今週にかけて三度の落涙。

先輩が若くして逝かれたという連絡をもらった。
その時はただただ驚いただけだったが電話を終えた後、若き日のいくたてに思いを馳せ涙が滲んだ。

その訃報を伝えるべく電話を掛けた年上の友人から、夫妻を襲っていた不幸な顛末を聞いた。日頃の無沙汰と自らの不明を詫びながら、私は不覚にも電話口で呻き声を上げ涙をこぼした。これが二度目。

三度目は参列した中学校の卒業式。
卒業式昨今、とか卒業式異聞などとアレコレ考えていたが、式の終盤ついに涙を拭うこととなった。
来賓席のすぐ前は女子卒業生。目頭を押さえながら合唱する彼女達の姿とコーラスの響きはオジサンならずとも参列者の涙腺を刺激せずにはおかない。
感動の涙で日頃の邪まな心が清められる。そうは言っても、オジサンの日常はそれほどの邪念で満ち満ちている訳ではない。
730) 滲む、こぼす、拭う。_d0092767_2525114.jpg

学校行事で合唱コンクールのある、この中学校だからなのか、『大地讃頌』 『旅立ちの日に』 の二曲。
このコーラスがオジサンを泣かす。
『蛍の光』も『仰げば尊し』も無いなどということは言うまい。卒業生のちょっとした予定外のパフォーマンスが微笑みを呼ぶなど居心地の良い式だった。

そういえば、日の丸・君が代 起立対策も万全。
式次第の始まる前に 「全員起立」 
そのまま 1、開会のことば 2、国歌斉唱 3、横浜市歌斉唱 4、校歌斉唱 と続き「着席」
これなら「国歌斉唱、起立」ではないから、敬意を払う人も違和感を感ずる人も抵抗する人もしない人も全員ズーッと立っていることになる。
「私は国歌斉唱で起立しない」と言う人も、そこだけ着席してまた立つというのは如何にも大人気ないから、訳の分からない内に国歌斉唱時も起立したまま。

それに、舞台正面には 『日の丸』 と 『横浜市旗』 を掲揚。 正面に向って頭を下げる事への反抗理由は半減する。対象の存在を曖昧にしてしまいやり過ごすとはねー。他所は知らないが知恵者がいるものだと感心した。

もっとも『君が代・日の丸=軍国主義=国家=悪=人民弾圧』 などという教師団体の組織率は、30%を割っているそうだし、新加入率にいたっては 20%以下。昔日の勢いはない。

午後からは磯子図書館で本の修理。
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by ikuohasegawa | 2009-03-11 04:56 | 団地 | Comments(0)

十や十五連休なんて目ではない。三百六十五連休が始まった私。


by ikuohasegawa