散歩・お出かけ

822) 青いケシ

行楽に花紀行を付け加えるようにしている。むろん奥さん孝行の一環である。
出かける方面と開花の時期が合わないときはチョッと南へ、少し北へ更に山へと足を延ばして花を楽しんで頂けるようにする。いつも我がまま勝手な私だから『花紀行』ポイント稼ぎ。今回はを何を楽しんで頂こうかな。

信州のどこかに盛りの花は無いかと検索を続けたら、とんでもない花がひかかった。青いケシ。花もとんでもないが場所もとんでもない。そこは南アルプスの山中・大鹿村。天然水の南アルプスだよ。南アルプスの頂を越えて行くわけではないがあまりに遠いのでChiには言わないでいた。しかし、性格的にスゴイ話を黙っていられる訳がない。一人で散々迷ったあげく『平日の早朝出発』で折り合いを付け行くと決めた。

12日、軽井沢から麦草峠を経由し諏訪ICへ。そこからは高速道路を利用して松川IC。ICから車で70分というが、後半はカーナビ100m表示では道が出ない。平日の朝10時前だから帰る車が来ないので進めるが、見物を終えた帰り車が来ると、譲り合い交互でなければ進めない厄介な箇所が点在。

当然、大型車は通行できないので観光バスのコースには組めない。したがって乗用車約20台ほどで臨時駐車場は満車。自分のことは棚に上げ夫婦で関心してしまう。 皆、こんな山奥までよく来るよねー。

ケシだから四枚の花びらは‘空(クウ)’を包み込むように在る、しかも青く空にとけ込みそうで如何にも儚げ。アチコチに咲いていても華やかさは感じさせない。青い花は静けさを漂わせる。心なしか園の中も静か。
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Chiは大阪花博で長い行列に並んだ末、ヒマラヤの青いケシを一輪見たという。1990年のこと。
画家の堀文子さんは82歳のとき、幻のこの花を訪ねて、ヒマラヤの5000メートルの高地を踏破したそうだが、幻とも言われる花だけのことはある。確かに神秘的だ。
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忘れな草も青いが、青い花なればこその命名だと思う。 青色はそういうイメージを抱かせる色なのだろう。
青色の花といえば、青いカーネーションも見たことがあるが、アレは白いカーネーションに色水を吸わせて着色するのだとか。
「この玉子は美味しいぞ、黄身の色が濃い」などと言っている鶏卵は飼料に色を混ぜるとドンナ色の黄身も出来るという。赤でも黒でも緑でも青でも。少し橙色っぽい黄身なんていうのはお手のものだそうだ。

青いケシは色水も使わず結構な苦労を重ね、標高1500mの大池高原で現在1000株余ということだ。確かに一見の価値は在る。が、如何せん遠い。
花紀行ポイントは当然獲得。
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by ikuohasegawa | 2009-06-20 05:00 | 散歩・お出かけ | Comments(0)

十や十五連休なんて目ではない。三百六十五連休が始まった私。


by ikuohasegawa