カテゴリ:待ってました!権太楼師匠( 70 )

4-808)にぎわい座 柳家権太楼 代書屋

横浜にぎいわ座、7日の座正月興行に柳家権太楼出演。
d0092767_05371479.jpg
12月15日の独演会「文七元結」「うどんや」に続いて2ヶ月連続の権太楼。嬉しいじゃありませんか。
チケットを握りしめはしなかったが、いそいそと出かけた。

開口一番は、柳家こはだ君。柳家はん治の弟子。
頑張ってもらいましょう。

続いて、元犬は市馬の弟子の柳亭市弥。
前座5年二つ目5年目とかで、もうじき真打昇進なのだろうが口調が好みに合わない。まくらの部分も職人口調と言うか雑っぽく聞こえる。この人いつもこうなのだろうか。

鏡味味千代は大神楽。目出度い口上に合わせて達者なバランス芸を堪能。

桂右團治のラーメン屋。
「こう見えて女子です」という女流噺家。初めて聞いたが睡魔に負けた。所どころで目をあいた時は、いつもショボショボ話していた。メリハリが無いのはネタのせいだろうと思う。

雷門小助六はお見立て。
とくに言うこと無し。

江戸家小猫の動物ものまね。
私らの年代がよく知る猫八の孫。達者な鳴きまねだけでなく、間を繋ぐ話が良い。
鶯の鳴きまね伝授の下りでは、「小指をこうしてくわえ、息を吹き込むと一週間で誰でも音が出るようになる」ほほーっ「10日目くらいで、ほとんどの人がなにも役に立たないことに気が付く」

権太楼の演目は6日の国立演芸場と同じ代書屋。
私は国立に行っていないがsaheiziさんの紹介文
三百年の伝統を誇る落語界に言い伝えがあって、「正月6日に寄席に来るとその一年は幸せが舞い込む」拍手を待って「でもその年にもう一度寄席に来ないとタタリがある」。今日は浅草演芸ホールと東洋館、それから上野鈴本と掛け持ちだという、なんとなくゲッソリして見える。ハワイに落語家仲間で行って意思疎通(が出来なかった)マクラ、小三治を思い出す。ネタは鉄板・爆笑、「小学校の名前は?」「森友学園」で切り上げる。

さすがに正月6日の部分は
「伝統的な年中行事を行う季節の節目があるじゃありませんか。今日一月七日は人日の節句と申しまして七草粥を・・・、上巳の節句、端午の節句、七夕の節句、重陽の節句の五節句。三百年の伝統を誇る落語界に言い伝えがあって、この 人日の節句に落語を聞くとその一年は幸せが舞い込む」拍手を待って「でもその年にもう一度落語を聞かないとタタリがある」でした。

代書屋は枝雀譲りの鉄板ネタですから、来るぞ来るぞと分かっていても大爆笑。


「小学校の名前は?」「森友学園」で笑わせて、続いて職歴。
露店の下駄の減り止め金具屋、二時間で辞めた。一行抹消。
今川焼屋をやろうと思ったが家賃をまけないので中止。一行抹消。
川浚いの がたろうは寒いのでやらず。など一行抹消の顛末までたっぷり。
最後は日にちまでしっかり覚えているのは3月6日。初めて浅草でストリップ小屋へ行った日。
で「お馴染みの代書屋でございました」

ここまで聞いたのは初めてです。

帰りに寄った焼鳥屋で「ーしょやさん、れきしょ」と、小声で真似していましたから、Chiも満足したようです。


追記:9時現在、一行目「にぎ わ座」校正の目をすり抜けました。「はじ め」ですよ。

by ikuohasegawa | 2019-01-09 04:24 | 待ってました!権太楼師匠 | Comments(6)

4-784) 柳家権太楼独演会・うどんや&文七元結

にぎわい座、12月15日の公演は柳家権太楼独演会。
d0092767_17231609.jpg
開口一番は柳亭市若(市馬門下)の牛ほめ  
大きな声で元気よし。テンポが良いから聞いていて苦にならない。

続いて登場したのは「権太楼六番弟子」というのが枕詞の柳家さん光。
登場すると「待ってました」の声が掛かり・・・私は違和感を感ずる。さん光は、まんざらでもない顔をして有難うございますなんて礼を言ってたが、100年早い。
客も二つ目を贔屓にするのは構わないが、声を掛ければよいというものではない。
権太楼独演会なのだから待っているのは権太楼じゃないの。

さん光の演目は浮世床。「待ってました」って言った人、アンタはこの程度の落語を待っていたのかい。

直後に登場した師匠の権太楼、案の定「誰でも声かけりゃ良いってもんじゃない。落語が終わった時に『待ってました』てえのもあるから」と釘。

私は、金毘羅船々の出囃子で登場した権太楼に「待ってました」って、声を掛けました。
弟子に「待ってました」で、師匠に声が掛からなくては申し訳無いでしょ。

演目はうどんや
喰ってくれるかもしれないと思う うどんや相手に、長々からむ酔客。
そのやり取りが繰り返され「なんで知ってるんだ」と、また絡んだあげく「只でないなら うどんは要らない」、と。
からむ酔っぱらいの仕草、別の客がうどんを啜る仕草は、聞くだけでなく見る楽しみを満足させてくれました。


中入りの後、林家楽一の紙切り。達者な手わざに大拍手。
最後にリクエストに応えて柳家権太楼を切りぬくという。すると切るネタに合わせて曲を変えていた舞台袖の囃子方が金毘羅船々を弾き始めた。
リクエストした客も、楽一も、囃し方も、トリの権太楼を意識したのだろう。

前座が座布団を返し、めくりをめくって、いよいよ権太楼。
ところが、権太楼、いつもの金毘羅船々とは違う出囃子で登場。
おや、紙切りの余韻を引きずるのが嫌なのだろうか。と、思う間もなく文七元結を語り始めた。

「・・・積善の家に余慶あり、情けは人の為ならず。人情噺文七元結の一席でございました」というラストまで一時間。
馴染みの噺ですが、Chiともども堪能いたしました。



by ikuohasegawa | 2018-12-17 04:15 | 待ってました!権太楼師匠 | Comments(4)

4-778) 1月権太楼チケット確保

横浜にぎわい座のチケットは、公演月の二か月前の1日から売り始める。

1月分は11月1日発売開始だったが、柳家権太楼が出演しないので予約せず。
しかし1月6日・7日は――出演者を確定できなかったのか12月1日発売開始となっていた。
d0092767_16535771.jpg
12月9日のHP。この日も出演詳細はない。

この二日間に権太楼が出演することは十分に考えられる。ときどき確認しなくちゃ。と思ったけれど何もせず、はや ひと月・・・忘れていました。

12月9日になって「1月7日、柳家権太楼」とあるのを発見。
d0092767_05542273.jpg
私ではなく、Chiが見つけました。

待ってました!権太楼。
偉い!Chi。

毎月9日は舞伎座の翌月チケットの発売開始日ですから、Chiは歌舞伎座一月公演を予約。次いで にぎわい座HPを確認してくれたのです。それに引きかえ私は完全忘却。

忘れてました!権太楼。
偉い!Chi 。


近所の7&11発券にして受領。
d0092767_16434109.jpg
これで、12月15日の独演会「文七元結」「うどんや」に続いて、2カ月連続で権太楼を楽しめます。
権太楼師匠ありがとう。
にぎわい座ありがとう。
Chiありがとう。
7&11ありがとう。
誰彼構わず・・・八つ当たりはいけませんが、礼を言う分には問題はおきません。


by ikuohasegawa | 2018-12-11 04:16 | 待ってました!権太楼師匠 | Comments(2)

4-685の2)柳家権太楼 IN にぎわい座 短命&天狗裁き

8日は柳家権太楼親子会でした。

出演者全員が弟子なら一門会だが、この日は一番弟子の甚語楼と我が郷里・岐阜出身の燕弥を連れての親子会。
d0092767_07285168.jpg
6人いる弟子の中で、この日の二人は私の好みに合うので、親子会としてはベストメンバー。
加えて権太楼師匠は二席口演だから言うこと無し。

前座市若の元気の良いはきはきした牛ほめ が終わったら、出囃子は金毘羅船々が流れ始める。
おやっと思ったら柳家権太楼登場。
市若が柳亭市馬の弟子であることを紹介し「いいですねえ」「たのしみですねえ」
「声質もいい、こういうものは持って生まれたものです」と市若ほめ

ついで、市若を舞台に呼び込み
「今の牛ほめは16分28秒だった。どこも端折ることなく13分でやってみなさい」
「前座のうちはテンポで演じる。そういう稽古をしてみなさい。妙な間を考えないで勢い。そうするとそのうち、いい間というものが生まれてくる。そして『今の前座はいいねえ』ということになる」客も嬉しくなって大拍手。
公開稽古。権太楼は同じ小さん門下の市馬の兄弟子。その弟子だからできること。
「はい、いいよ」と市若を戻し、演目は短命

「おまえも血のめぐりが悪い。いいかい、店の方は番頭任せ、財産もある。振るいつきたくなるような美人のカミさんと二人でしょっちゅういて、朝から退屈して、うまいもの食べて、暇があるってのは短命のもとだ」から始まって、よそった飯を受け取る弾みに指と指が触れ合う・・・短命だろ。炬燵の中で足と足が触れ合う・・・短命だろ。

帰って茶漬けを食う八五郎、拝み倒して飯をよそってもらったかみさんの指と指が触れ合う。
かみさんの顔をみて「ああ。俺は長生きだ」
爆笑に次ぐ爆笑。権太楼ワールド炸裂。

柳貫家雪之介の達者な水戸大神楽曲芸も済んで燕弥。
師匠と市若の公開稽古をまくらに振って岸柳島
真打昇進3年目、テンポよく適度に間があって堪能。

中入り後、権太楼一番弟子の甚語楼はお見立て
わざとらしさがない口演で真打12年目の安定感。

権太楼師匠の二席目は
夢を見ていない熊五郎に、夢を話せと迫る女房と熊五郎が夫婦喧嘩。
仲裁に入った隣の辰つぁんも「どんな夢だ」「見ていない」で喧嘩になる。
仲裁の大家も「どんな夢だ」「見ていない」で事態は裁きの場へ。
奉行も「どんな夢だ」「見ていない」で松の木にしばられる。
それを助けた高尾山の天狗も「どんな夢だ」「見ていない」・・・・というところで目が覚めた。
おなじみの天狗裁きでした。

Chiは初めての演目で大喜び。場内で一番笑っていた。

久しぶりの権太楼師匠、ありがとうございました。








by ikuohasegawa | 2018-09-10 04:15 | 待ってました!権太楼師匠 | Comments(4)

4-630)柳家権太楼独演会 「試し酒」「居残り佐平治」

まずは御嶽海 勝ち星日記。
大相撲名古屋場所9日目。
関脇御嶽海は、前頭五枚目の大翔丸を寄り切って9連勝。
d0092767_17400985.jpg
三横綱一大関が休場している今場所、ここまで9連勝している御嶽海にとっては好機。
先場所9勝の大関候補としては今場所14勝あるいは全勝しておくと、来場所、10勝以上で直前三場所通算勝ち星33勝になる。
大関の声も・・・。





先週は猛暑の上、久しぶりの週休二日で大忙しだった。
普段は、せいぜい「週働二日」ですから。

日、月を休んで
火曜日・磯子図書館・本の修理
水曜日・並四小・本の修理
木曜日・製本の会例会
金曜日・並木中央小学校・本の修理実習会  夜:団地防災委員会
土曜日・地域防災拠点運営委員会   午後:にぎわい座

柳家権太楼のにぎわい座出演は2月以来ということで、満を持して・・・私がです・・・出かけた。
d0092767_16020655.jpg
しかも予告演目は「試し酒」と「居残り佐平次」

前座は金原亭馬生の弟子の小駒。演じたのは「元犬」。
なかなかか聴かせると思っていたら、後刻、登場した権太楼師匠もまくらで触れた。

前座の小駒、いいですね。先代金原亭馬生の孫。ということは志ん生の曾孫というサラブレッドと紹介。
歌舞伎の世界では周りが寄ってたかって育て上げ立派な一枚看板に成長するが、独り舞台の落語はそうはいかない例が幾人もいる。小〇、正〇・・・。
小駒は楽しみ。と。

二つ目さん光は「片棒
引き続き頑張るように。

権太楼師匠の「試し酒
何度も聴いて筋もオチも知っているけれど、それが落語というものだし、それを面白く聴かせるのが名人上手というものだろう。面白うございました。

中入りの後、コント青年団
始めてでしたが楽しめました。

権太楼師匠の二席目は「居残り佐平次
約50分かけて、居残ってからの佐平次までたっぷり演じてくれました。

無銭飲食の分働くといって座敷に出入りするうちに、器用で弁が立ち、巧みに客を世辞で丸めていい気持ちにさせた上、幇間顔負けの座敷芸まで披露するのだから、たちまちどの部屋からも「居残りはまだか」と引っ張りだこ。
おまけにもらった小遣いを配るものだから女衆にも大人気。

面白くないのが他の若い衆。「あんな奴がいたんでは飯の食い上げ。たたき出せ」と主人に直談判。旦那も放ってはおけず勘定は待つからひとまず帰れと言うが、佐平治、なんやかんやで五十両を巻き上げる。
「おれは居残り商売の佐平次てんだ、よく覚えておきな」

考えてみれば無銭飲食のプロの話なんだけど、大爆笑に次ぐ大爆笑。

打ち出しの太鼓に送られて外へ出ると暑いのだけど、暑さを忘れさせるひと時を過ごしました。









by ikuohasegawa | 2018-07-17 04:15 | 待ってました!権太楼師匠 | Comments(4)

4-477) 権太楼独演会 笠碁&二番煎じ

12日は柳家権太楼独演会INにぎわい座。

にぎわい座正月公演の「猫の災難」に引き続き、今月の演目は私の好きな「二番煎じ」とChiの好きな「傘碁」
嬉しいと喜んでばかりはいられない。
この後、3月4月5月と、にぎわい座での権太楼公演予定無し。弱ったなあ。

今後の対策は考えるとして
d0092767_18310559.jpg
開口一番は「真田小僧」
演ずる小多け(小里ん門下)は、このところ権太楼独演会の前座を務めること多し。子どもの登場する噺と口調が合う。

柳家さん光「金明竹」
君は権太楼の六番弟子なのだから・・・。

トリは権太楼師匠
今日は二番煎じと笠碁をネタ出ししているが、二番煎じを一生懸命やると疲れちゃって後半ダレルから笠碁を先にやります。笠碁も一生懸命やりますけど。
古今亭系の笠碁の碁敵二人は商売上の付き合いの旦那という色合い、対して柳家系の碁敵二人は幼馴染感が強い。
先ほどの「真田小僧」や「金明竹」は話のやり取りや口上を聴かせる噺。これからやる笠碁は目が加わってくる。目です。目。
と前置きをして「笠碁

おなじみの噺だが「待った」をめぐって仲たがいをした碁敵二人。三年前の支払いを待った話まで持ち出され決別する。ここまでも聴きどころいっぱい。
雨の中、笠をかぶって碁敵の家に向かう旦那は首を振り振り見て見ぬふりをする珍妙な仕種。来るのを待ち受け気もそぞろのもう一人の旦那。ついに我慢できず「やい、へぼ」と呼びかける。笠の旦那も「ザル」と応えて対局開始。
このくだりは権太楼の言うとおり「目」の見どころいっぱい。
場内爆笑の連続。

中入り

山上兄弟のマジック
「てじな〜にゃ!」と掛け声をかけていたあの少年二人も、今では23歳と24歳とか。
月日の経つのは早いものではありませんか。

権太楼師匠登場。
「富久」「芝浜」「文七元結」などの冬の名作落語はいろいろあるが、寒い夜の火の用心夜回りの噺もこの時期にピッタリと、町火消し、定火消しにふれた後「二番煎じ

見回りを終え、持ち込んだ酒を土瓶に入れて煎じ薬、猪肉の鍋で宴会を始める。
現れた見回りの役人も煎じ薬との言い訳を受け入れて呑み始める。
ついに「もうないとあらばしかたがない。拙者一回りしてくるあいだに、二番を煎じておけ」

最初から最後まで笑いの渦。
大笑い二席で大満足。

帰りに寄った焼鳥屋ではもちろん燗酒を注文。
「鶏ではなくて猪肉は無いか」と聞きそうになりましたね。

私は瓢の酒を持ち込んだ黒川先生の三句を復習。
「番小屋でシシを食べてる火の回り」
「木枯らしやシシ鍋の音ゴトゴトと」
「シシ鍋に蛙飛び込む水の音」
黒川先生って謡の先生なのだ。

Chiは、首を振り振り見て見ぬふりをする仕草の練習しておりました。

碁敵の旦那二人も番屋の連中も、焼鳥屋に来たような夜になりました。


by ikuohasegawa | 2018-02-14 04:15 | 待ってました!権太楼師匠 | Comments(6)

4-441) 初笑いは権太楼「猫の災難」

初笑いは7日。
柳家権太楼師匠が出演するにぎわい座正月公演。
d0092767_17275825.jpg
昨年の記録を開くと。
毎年書いているが、いつも座席指定のにぎわい座なのに、どういう訳だか正月公演だけ全自由席。どうして座席指定にしないのだろう。前売り券を持ってモヤモヤしながら並ぶよりしょうがない。
理由が分からないとモヤモヤしてしまうのよ。
今年の正月興行から座席指定になりまりした。モヤモヤしなくてすみます。
d0092767_08111020.jpg
10組以上が出演する三が日の興行が終わり、普段と同じ・・・1組多いけれど。

開口一番 (瀧川あまぐ鯉)饅頭こわい 
柳家緑太 やかん 
小泉ポロン(奇術) 
柳亭楽輔 火炎太鼓
《仲入り》
三遊亭遊馬 牛ほめ  遊馬の演ずる与太郎に好感を抱いた。やたら声のデカいこの人、上手。Chiも同意見でした。
ロケット団(漫才)最後は山形弁ネタでソサエティ・・・「梯子上がるからササエティ」

トリは「待ってました」の柳家権太楼。 
月日の経つのは早いものでついこの間マッカーサーが・・・。
学生時代には無かったバレンタイン・・・あったのかもしれない。
酔っぱらいの親子、小倉の四人組のオバサンという、いつものまくらに続いて猫の災難

何度も聞くネタですが、けっして「また、猫の災難かよ」とは思いません。
それを楽しませてくれるのが名人上手というもの。
捩じり鉢巻き出刃を逆手に持って「止めねーでくれ止めねーでくれ、この猫の野郎、とっつかめえてたたっ殺してやる。止めねーでくれ止めねーでくれ」と演じてみる熊五郎。
ふと我に返って「一人でやってもつまんない」
ここが好きです。

帰りに寄った焼鳥屋でChiを相手に「止めねーでくれ止めねーでくれ」
ちっとも我に返りません。
三回ぐらい言いましたね。


by ikuohasegawa | 2018-01-09 04:15 | 待ってました!権太楼師匠 | Comments(10)

4-320)柳家権太楼独演会 一人酒盛り&井戸の茶碗

12月8日、にぎわい座・権太楼独演会。
開口一番は「道具屋」。演じた柳家小多けは小厘んの弟子。

柳家さん光は権太楼の6番弟子でこの日は「熊の皮」
d0092767_16080273.jpg
権太楼師匠は先輩落語家の酒上戸を語る。
逸話数々の酒豪林家こん平師匠は酔ったのがわからないから、8時から8時まで付き合うことになる。

その点、志ん朝師匠は酔ったのが解りやすかった。周りが「師匠があらくまさん、あらくまさんになった」「うんうん、あらくまさん、あらくまさん」

あらくまさんというのは噺家の符丁のようなもの。
蜘蛛駕籠に出てくる酔っぱらいが、くどくど繰り返す話に出てくる「あーら、熊さん」が語源。
同じ話を繰り返す。くどくなるのよ。というマクラに続いて「一人酒盛り」

酒の元の元のような酒をもらったという熊公から、一緒に飲もうと誘われたお人よしの留。
酒につられて火を熾したり燗を付けたり、糠漬けを刻んだりこき使われる。その間に、酒は熊が一人がで呑み切ってしまう。
怒って悪態をつきながら長屋をとびだした留とすれ違った熊のかみさん「ずいぶん怒っていたけど留さんどうしたの」
「うっちゃっときなよ。あいつは酒癖が悪いんだ」
熊の酔っていく様と、呑みたいと言い出せないままこき使われる留の対比。権太楼ワールド炸裂。
しっかりしろよ、留公。

中入りの幕が上がって漫才。
二人合わせて140ウン歳の東京太・ゆめ子。
後半、ネタのボケなのか度忘れしているのかわからない状態になる。上手く繕って笑いをとっているもののネタから外れてグダグダ。笑いながらも危うい感じを抱いた。

そのあと登場した権太楼師匠。
先輩芸人東京太・ゆめ子との共演話をした後「実は今日のネタは『二番煎じ』だと思い込んで何回かさらったりしていた。今朝になって井戸の茶碗だと気が付いて慌てた。
やりますよ、やりますけど先ほどの東京太・ゆめ子師匠のようになるかもしれません」で「井戸の茶碗」

何度も何度も聞く噺だが、とにかく、登場人物が全て善人というのがイイ。
ハッピーエンドで終わる噺は気持ちよく帰れます。

21時半まで大熱演の権太楼師匠は北区まで帰ることになるがお疲れ様でした。
北区なんて東京って言ってるけど川向こうは埼玉だからね、遠いのよ。



More あらくまさん
by ikuohasegawa | 2017-12-10 04:15 | 待ってました!権太楼師匠 | Comments(6)

4-230) 権太楼・甚語楼 親子会 青菜

土曜の午後はにぎわい座。
三席聴いた七月の独演会から二か月ぶりの柳家権太楼。
d0092767_15324529.jpg
開口一番は柳家小里ん門下の小多け演ずる初天神
権太楼六番弟子のさん光は粗忽の釘
師匠と二枚看板の甚語楼は幾代餅 (あらすじは開いたページのずーっと下、第442回落語研究会にあります
さすが惣領弟子、本当に上手くなった。
おかげで私もこれから一年精勤する気になった。さん光も兄弟子を見習うように。

中入り後は
ボンボンブラザースの太神楽曲芸。
私より四つ五つ年上の二人組だから、ミスしても場内はガンバレガンバレの声援ムード。ミスも混じって小さな成功で拍手喝采を幾つか繰り返し、棒の先の盆にカップを積み重ねてのバランス芸。危うい状況をクリアーして拍手。
最後は、さらに棒を接ぎ足してのバランス芸を披露すると舞台を降り客の前に立つ。

「そばへ来ないで、あっちでやって」とお客は大騒ぎ。
ハラハラドキドキさせて成功したところで、ついに棒が傾きあわや盆とカップが客の頭上に「あーーー」となったら、透明テグスでつないでありました。
歳を逆手にとっての、年季の入った曲芸で大拍手。途中のミスも予定の演技だな。

大拍手の余韻が冷めないものだから、客は金毘羅船船の出拍子に合わせて手をたたく。
登場した権太楼師匠は笑顔を浮かべて「出拍子に合わせて手をたたくのはやめてもらいたい」
これだけでドカンと沸いた。

「植木屋さんご精がでますね」とはじまる演目は青菜。冷えた酒・柳影、鯉の洗いをご馳走になったところで、旦那が「時におまえさん、菜をおあがりかい?」「へい、大好物で」「奥や奥や、植木屋さんに青菜のおひたしを」

ところが、次の間から奥様が「だんなさま、鞍馬山から牛若丸が出まして名を九郎判官(くろうほうがん)」と妙な返答。これに旦那は「義経にしておきな」とさらに妙なやり取り。
これは、菜は食べてしまってないから「菜は食らう=九郎」、「それならよしとけ=義経」という夫婦間の隠し言葉だという。

これを気に入った植木屋が、帰った長屋で女房にやらせようとするところから大爆笑の始まり。
「違うだろー、この○○」も顔負けの暴言女房、通りかかった大工の熊を巻き込んでの大騒ぎ。権太楼ワールド炸裂。大満足。


ところで冷えた酒・柳影だが、いつも世話になる落語あらすじ辞典千文字寄席には「そこでごちそうになったのが、上方の柳影(やなぎかげ)という「銘酒」だが、これは実は「なおし」という安酒の加工品。」とあるが、「違うだろー、このサケ」
安酒なら呑んべいの植木屋は呑んでいるはず。お屋敷の旦那の振舞酒なのだからね。 

Wikiを要約すると以下のようになる。
本直し(ほんなおし)はみりんと焼酎をほぼ半々に混ぜたもの。江戸時代の上方では「柳蔭(やなぎかげ)」、江戸では「本直し」と呼び、冷用酒として飲まれていた。「飲みにくい酒を手直しする」というニュアンスから「直し」という呼称が発生した。
江戸時代には夏の暑気払いとして、井戸で冷やされて楽しまれ、高級品として扱われていた。

そうでしょう。お屋敷の旦那の頂きものの柳影だもの高級酒だろう。
d0092767_15010070.jpg
白鶴酒造のHPで見つけましたが現在は販売中止のようです。


次の、にぎわい座・権太楼独演会は12月8日。待ち遠しい。







by ikuohasegawa | 2017-09-12 04:15 | 待ってました!権太楼師匠 | Comments(8)

4-175) 権太楼独演会 らくだ、黄金の大黒+やぶいり

柳家権太楼独演会 IN にぎわい座。
d0092767_08285234.jpg
開口一番は「出来心」演ずるのは寿伴(じゅばん)。彼の師匠は権太楼の兄弟弟子柳家三壽。存じ上げない。

柳家さん光は「幽霊の辻」大騒ぎしているだけ。まだまだ。

続いて柳家権太楼、待ってました。
まくらの前に断りを入れる。
「らくだ」を最後までやるつもりで、もう一つは短めの「黄金の大黒」にしたけれど私の大黒は短いのよ。本当に短いからもう一つ「やぶいり」をやります。(大拍手)
「やぶいり」は初ネタ。これまでやったことが無く一年前から覚えはじめて、完成するのはあと半年くらいかかるが、今日、やらせてもらいます。(大拍手)お帰りは5時を過ぎると思います。(大拍手)
らくだ
長屋の鼻つまみ者、らくだが死んだのにかこつけ、乱暴者の兄貴分が通夜を仕切って幾らかせしめようという魂胆。通りかかった屑屋をこき使い、死人を担がせカンカンノウを踊らせて大家から酒、長屋から香典、菜漬屋から棺桶代わりの樽をせしめる。
無理やり飲まされた酒で屑屋がだんだん酒乱に変じ、立場が逆転していく様が面白い。権太楼の演ずる酒飲みは上手いなあ。

オチは間違えられた酔っぱらいの願人坊主が焼き場で目を覚まし
「アツツツ、ここはどこだ」
「ここは火屋(ひや)だ」
「冷酒(ひや)でいいから、もう一杯くれ」

ここまで聞いたのは初めてだと、Chiも大喜び。確かに長い噺だ。


中入りのあと、「黄金の大黒
黄金の大黒を掘り当てた大家の祝いの御呼ばれに行く長屋の面々。羽織が無いやら口上を知らないやらで例によっての大騒ぎ。宴会場面の前でオチを付けて、確かに短いや。

空缶三線の岡大介。
昭和歌謡が客層とぴったり合って大盛り上がり。

続いて、権太楼師匠三度目の登場。
約束通り「やぶいり
若いお客さんに通じないネタは演じなくなるし廃れていく。「へっつい幽霊」 なんていうのは全くわからないし「野ざらし」も今日やる「やぶいり」もだんだん通じなくなっている。
藪入りというのは、奉公に出された小学一、二年の子供が三年間・・・、鼠の懸賞というのは・・・。
と、丁寧なまくらを振ってから「藪入りや曇れる母の鏡かな」と語り始めた。

親父の熊五郎がソワソワ待っている場面で、もう、いけない。ウルウルしてしまう。
大笑いするのだけれど、涙が滲んでどうしようもない。

権太楼師匠、初ネタと言ったがどうしてどうして。




More※幽霊の辻
by ikuohasegawa | 2017-07-17 04:34 | 待ってました!権太楼師匠 | Comments(2)